極座標で表された螺旋 $r = a\theta$ ($a > 0, 0 \leq \theta \leq 2\pi$) と始線で囲まれる部分の面積を求める。

解析学極座標面積積分螺旋
2025/6/26

1. 問題の内容

極座標で表された螺旋 r=aθr = a\theta (a>0,0θ2πa > 0, 0 \leq \theta \leq 2\pi) と始線で囲まれる部分の面積を求める。

2. 解き方の手順

極座標における面積は、微小扇形の面積を積分することで求められます。微小扇形の面積は dS=12r2dθdS = \frac{1}{2} r^2 d\theta で与えられます。したがって、螺旋と始線で囲まれる部分の面積 SS は、次の積分で計算できます。
S=02π12r2dθS = \int_{0}^{2\pi} \frac{1}{2} r^2 d\theta
与えられた螺旋の式 r=aθr = a\theta を代入すると、
S=02π12(aθ)2dθS = \int_{0}^{2\pi} \frac{1}{2} (a\theta)^2 d\theta
S=12a202πθ2dθS = \frac{1}{2} a^2 \int_{0}^{2\pi} \theta^2 d\theta
θ2\theta^2 の積分は 13θ3\frac{1}{3}\theta^3 なので、
S=12a2[13θ3]02πS = \frac{1}{2} a^2 \left[ \frac{1}{3} \theta^3 \right]_{0}^{2\pi}
S=12a2(13(2π)313(0)3)S = \frac{1}{2} a^2 \left( \frac{1}{3} (2\pi)^3 - \frac{1}{3} (0)^3 \right)
S=12a2(8π33)S = \frac{1}{2} a^2 \left( \frac{8\pi^3}{3} \right)
S=43a2π3S = \frac{4}{3} a^2 \pi^3

3. 最終的な答え

43a2π3\frac{4}{3} a^2 \pi^3

「解析学」の関連問題

与えられた領域 $E_2 = \{(r, \theta) | 0 \le r \le 1, \frac{\pi}{2} \le \theta \le \frac{3\pi}{2}\}$ において、二重...

二重積分変数変換ヤコビアン極座標積分
2025/6/26

与えられた積分方程式を満たす整式 $f(x)$ と実数 $C$ を求める問題です。積分方程式は $\int_{0}^{x} f(y) dy + \int_{0}^{1} (x+y)^2 f(y) dy...

積分方程式微積分学の基本定理定積分
2025/6/26

定積分 $\int_{-\sqrt{3}}^{\sqrt{3}} \frac{dx}{x^2+9}$ を計算する問題です。

定積分積分三角関数
2025/6/26

実数 $x$ に対する無限級数 $$ x + \frac{x}{1+x-x^2} + \frac{x}{(1+x-x^2)^2} + \frac{x}{(1+x-x^2)^3} + \dots + \...

無限級数収束等比級数不等式
2025/6/26

定積分 $\int_{-\frac{1}{2}}^{\frac{1}{2}} \frac{dx}{\sqrt{1-x^2}}$ を計算します。

定積分逆三角関数置換積分三角関数の積分双曲線関数
2025/6/26

無限級数 $\sum_{n=1}^{\infty} \frac{6 \cdot 2^{n-1}}{3^n}$ の和を求める問題です。

無限級数等比数列数列の和
2025/6/26

無限等比級数 $\sum_{n=1}^{\infty} 3(\frac{1}{2})^{n-1}$ の和を求める問題です。

無限級数等比級数収束
2025/6/26

平均値の定理を用いて、以下の不等式を証明する問題です。 (1) $a < b$ のとき、$e^a(b-a) < e^b - e^a < e^b(b-a)$ (2) $0 < a < b$ のとき、$1...

平均値の定理不等式指数関数対数関数証明
2025/6/26

## 問題の解答

定積分積分計算置換積分三角関数
2025/6/26

次の5つの定積分を計算します。 (1) $\int_{-\frac{1}{2}}^{\frac{1}{2}} \frac{dx}{\sqrt{1-x^2}}$ (2) $\int_{0}^{1} \s...

定積分積分置換積分三角関数双曲線関数
2025/6/26