この問題は、仮説検定に関する文章の空欄を埋める問題です。仮説検定の手順、関連用語(母集団、標本、帰無仮説、対立仮説、検定統計量、棄却域、有意水準)の理解が問われています。
2025/6/26
1. 問題の内容
この問題は、仮説検定に関する文章の空欄を埋める問題です。仮説検定の手順、関連用語(母集団、標本、帰無仮説、対立仮説、検定統計量、棄却域、有意水準)の理解が問われています。
2. 解き方の手順
* (1) 母集団の何に関する仮説か:パラメータ(母数)に関する仮説。
* (2) 何から統計的に判断するか:標本(サンプル)から判断する。
* (3) 帰無仮説と対になる仮説は:対立仮説。
* (4) 標本から求めるものは:検定統計量。
* (5) 棄却域とは:臨界値よりも端側の領域。
* (6) 有意水準:検定で用いられる数値。
文章全体を読みながら、空欄に当てはまる最も適切な語句を考えます。
3. 最終的な答え
以下に空欄を埋めた文章を示します。
仮説検定(以下、「検定」)とは、母集団の(1)母数(parameter)に関する仮説が正しいか否かを(2)標本(sample)から統計的に判断することである。検定には必ず二つの仮説、すなわち帰無仮説(null hypothesis) と(3)対立仮説(alternate hypothesis)を立てる。実際の検定では通常、帰無仮説よりも[3]対立仮説を立証する目的で用いられる。
検定では、上記二つの仮説を立てた後、標本から(4)検定統計量(test statistic)を求める。[4]は、帰無仮説が成り立つ状況ではある特定の確率分布にしたがってばらつくことがわかっている。[4]がこの分布の端の方に位置すると、帰無仮説の下では稀なことが生じたと判断されるが、稀であるか否かの境界値、すなわち臨界値よりも端側の領域を(5)棄却域(rejection region)と呼ぶ。[4]が[5]棄却域に入ると[3]対立仮説が採択される。
確率分布の[5]棄却域は、帰無仮説が成り立つ条件下では[4]検定統計量がわずかな一定確率でのみ入るよう設定する。その確率の数値には通常、0.05 (5%)あるいは0.01 (1%)が用いられ、検定でこれらの数値()を(6)有意水準(level of significance)という。ちなみに、[6]有意水準が0.05と0.01の場合では、[5]棄却域は0.01の場合で小さい。有意水準が小さい場合、帰無仮説が採択されやすい。
検定の最後では、[4]検定統計量が[5]棄却域に入るか否かでいずれかの仮説を採択し、その意味を説明する。その際、[6]有意水準%で(どちらの)仮説が採択された、と述べる。