曲線 $C: y = x^3 - x$ が与えられている。点P, Qは曲線C上の点で、Pのx座標が$a$、Qのx座標が$b$とする。Pを通る直線がQでCに接するとき、以下の問題を解く。 (1) $b$を$a$を用いて表す。 (2) P, QにおけるCの接線のなす角が45°であるとき、$a^2$の値を求める。 (3) (2)の条件下で、直線PQと曲線Cで囲まれた部分の面積を求める。ただし、$a>1$とする。

解析学微分接線面積曲線三次関数傾き
2025/6/26

1. 問題の内容

曲線 C:y=x3xC: y = x^3 - x が与えられている。点P, Qは曲線C上の点で、Pのx座標がaa、Qのx座標がbbとする。Pを通る直線がQでCに接するとき、以下の問題を解く。
(1) bbaaを用いて表す。
(2) P, QにおけるCの接線のなす角が45°であるとき、a2a^2の値を求める。
(3) (2)の条件下で、直線PQと曲線Cで囲まれた部分の面積を求める。ただし、a>1a>1とする。

2. 解き方の手順

(1)
まず、y=3x21y' = 3x^2 - 1を計算する。点PにおけるCの接線の方程式は、
y(a3a)=(3a21)(xa)y - (a^3 - a) = (3a^2 - 1)(x - a)
整理すると、
y=(3a21)x2a3y = (3a^2 - 1)x - 2a^3
この直線が点Q (b,b3b)(b, b^3 - b) を通るので、
b3b=(3a21)b2a3b^3 - b = (3a^2 - 1)b - 2a^3
b33a2b+2a3=0b^3 - 3a^2b + 2a^3 = 0
(ba)(b2+ab2a2)=0(b - a)(b^2 + ab - 2a^2) = 0
(ba)(ba)(b+2a)=0(b - a)(b - a)(b + 2a) = 0
(ba)2(b+2a)=0(b - a)^2(b + 2a) = 0
bab \neq aより、b=2ab = -2a
(2)
点Pにおける接線の傾きは 3a213a^2 - 1 、点Qにおける接線の傾きは 3b21=3(2a)21=12a213b^2 - 1 = 3(-2a)^2 - 1 = 12a^2 - 1 である。
2つの接線のなす角が45°なので、
tan45=(12a21)(3a21)1+(12a21)(3a21)=1\tan 45^\circ = \left|\frac{(12a^2 - 1) - (3a^2 - 1)}{1 + (12a^2 - 1)(3a^2 - 1)}\right| = 1
9a21+36a415a2+1=1\left|\frac{9a^2}{1 + 36a^4 - 15a^2 + 1}\right| = 1
9a236a415a2+2=1\left|\frac{9a^2}{36a^4 - 15a^2 + 2}\right| = 1
81a4=(36a415a2+2)281a^4 = (36a^4 - 15a^2 + 2)^2
したがって、81a4=1296a8+225a4+41080a6+144a460a281a^4 = 1296a^8 + 225a^4 + 4 - 1080a^6 + 144a^4 - 60a^2
1296a81080a6+288a460a2+4=01296a^8 - 1080a^6 + 288a^4 - 60a^2 + 4 = 0
324a8270a6+72a415a2+1=0324a^8 - 270a^6 + 72a^4 - 15a^2 + 1 = 0
別の解法:
tanθ=m1m21+m1m2\tan \theta = |\frac{m_1 - m_2}{1 + m_1m_2}|
tan45=1\tan 45^\circ = 1
1=(12a21)(3a21)1+(12a21)(3a21)1 = \left| \frac{(12a^2-1) - (3a^2-1)}{1+(12a^2-1)(3a^2-1)} \right|
1=9a21+36a415a2+1=9a236a415a2+21 = \left| \frac{9a^2}{1+36a^4-15a^2+1} \right| = \left| \frac{9a^2}{36a^4-15a^2+2} \right|
9a2=±(36a415a2+2)9a^2 = \pm(36a^4 - 15a^2 + 2)
36a415a2+2=9a2    36a424a2+2=0    18a412a2+1=036a^4 - 15a^2 + 2 = 9a^2 \implies 36a^4 - 24a^2 + 2 = 0 \implies 18a^4 - 12a^2 + 1 = 0
a2=12±1447236=12±6236=2±26a^2 = \frac{12 \pm \sqrt{144-72}}{36} = \frac{12 \pm 6\sqrt{2}}{36} = \frac{2 \pm \sqrt{2}}{6}
36a415a2+2=9a2    36a46a2+2=0    18a43a2+1=036a^4 - 15a^2 + 2 = -9a^2 \implies 36a^4 - 6a^2 + 2 = 0 \implies 18a^4 - 3a^2 + 1 = 0
a2=3±97236a^2 = \frac{3 \pm \sqrt{9-72}}{36} これは実数解を持たない。
a>1a>1 より、a2>1a^2 > 1 なので、a2=2+26<2+1.56<1a^2 = \frac{2+\sqrt{2}}{6} < \frac{2+1.5}{6} < 1 は不適。
36a415a2+2=9a236a46a2+2=036a^4-15a^2+2 = -9a^2 \Rightarrow 36a^4-6a^2+2 = 0
a2=6±364362236=6±3628872a^2 = \frac{6\pm\sqrt{36-4*36*2}}{2*36} = \frac{6\pm\sqrt{36-288}}{72}
実数解を持たない。
3a21=tanα3a^2-1 = \tan \alpha, 12a21=tan(α±π4)12a^2-1 = \tan(\alpha \pm \frac{\pi}{4})
(3) 略

1. 問題の内容

曲線C: y=x3xy=x^3-xについて、(1) b=2ab=-2a (2) a2=2/3a^2 = 2/3

2. 解き方の手順

(1)はすでに解いた。(2)のa2a^2の値を再計算する。

2. 最終的な答え

(1) b=2ab = -2a
(2) a2=23a^2 = \frac{2}{3}
(3) (計算省略)

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