関数 $f(x) = x\cos x$ について、区間 $(0, \frac{\pi}{2})$ において、$f'(x)=0$ を満たす $x$ の値が存在することを示す問題です。

解析学微分中間値の定理関数の性質導関数
2025/6/26

1. 問題の内容

関数 f(x)=xcosxf(x) = x\cos x について、区間 (0,π2)(0, \frac{\pi}{2}) において、f(x)=0f'(x)=0 を満たす xx の値が存在することを示す問題です。

2. 解き方の手順

まず、f(x)f(x) を微分して f(x)f'(x) を求めます。
f(x)=xcosxf(x) = x\cos x なので、積の微分公式を用いると、
f(x)=(x)cosx+x(cosx)f'(x) = (x)'\cos x + x(\cos x)'
f(x)=cosxxsinxf'(x) = \cos x - x\sin x
次に、f(x)=0f'(x) = 0 となる xx が区間 (0,π2)(0, \frac{\pi}{2}) に存在することを示します。
中間値の定理を利用します。中間値の定理を使うためには、f(x)f'(x) が連続関数であり、区間の端点における f(x)f'(x) の符号が異なっている必要があります。
f(x)f'(x)cosx\cos xsinx\sin x を含むので連続関数です。
区間 (0,π2)(0, \frac{\pi}{2}) の端点に近い値を考えます。
f(0)=cos00sin0=1>0f'(0) = \cos 0 - 0\sin 0 = 1 > 0
f(π2)=cosπ2π2sinπ2=0π2(1)=π2<0f'(\frac{\pi}{2}) = \cos \frac{\pi}{2} - \frac{\pi}{2}\sin \frac{\pi}{2} = 0 - \frac{\pi}{2}(1) = -\frac{\pi}{2} < 0
f(0)>0f'(0) > 0 かつ f(π2)<0f'(\frac{\pi}{2}) < 0 であり、f(x)f'(x) は連続関数なので、中間値の定理より、区間 (0,π2)(0, \frac{\pi}{2}) において f(x)=0f'(x) = 0 となる xx が少なくとも一つ存在します。

3. 最終的な答え

区間 (0,π2)(0, \frac{\pi}{2}) において f(x)=0f'(x) = 0 を満たす xx の値が存在する。

「解析学」の関連問題

与えられた5つの定積分を計算します。 (1) $\int_{-\frac{1}{2}}^{\frac{1}{2}} \frac{dx}{\sqrt{1-x^2}}$ (2) $\int_{0}^{1}...

定積分積分計算置換積分三角関数双曲線関数
2025/6/26

与えられた領域 $E_2 = \{(r, \theta) | 0 \le r \le 1, \frac{\pi}{2} \le \theta \le \frac{3\pi}{2}\}$ において、二重...

二重積分変数変換ヤコビアン極座標積分
2025/6/26

与えられた積分方程式を満たす整式 $f(x)$ と実数 $C$ を求める問題です。積分方程式は $\int_{0}^{x} f(y) dy + \int_{0}^{1} (x+y)^2 f(y) dy...

積分方程式微積分学の基本定理定積分
2025/6/26

定積分 $\int_{-\sqrt{3}}^{\sqrt{3}} \frac{dx}{x^2+9}$ を計算する問題です。

定積分積分三角関数
2025/6/26

実数 $x$ に対する無限級数 $$ x + \frac{x}{1+x-x^2} + \frac{x}{(1+x-x^2)^2} + \frac{x}{(1+x-x^2)^3} + \dots + \...

無限級数収束等比級数不等式
2025/6/26

定積分 $\int_{-\frac{1}{2}}^{\frac{1}{2}} \frac{dx}{\sqrt{1-x^2}}$ を計算します。

定積分逆三角関数置換積分三角関数の積分双曲線関数
2025/6/26

無限級数 $\sum_{n=1}^{\infty} \frac{6 \cdot 2^{n-1}}{3^n}$ の和を求める問題です。

無限級数等比数列数列の和
2025/6/26

無限等比級数 $\sum_{n=1}^{\infty} 3(\frac{1}{2})^{n-1}$ の和を求める問題です。

無限級数等比級数収束
2025/6/26

平均値の定理を用いて、以下の不等式を証明する問題です。 (1) $a < b$ のとき、$e^a(b-a) < e^b - e^a < e^b(b-a)$ (2) $0 < a < b$ のとき、$1...

平均値の定理不等式指数関数対数関数証明
2025/6/26

## 問題の解答

定積分積分計算置換積分三角関数
2025/6/26