関数 $f(x) = \frac{ax-4}{x+3}$ と $g(x) = \frac{3x+4}{bx+2}$ について、合成関数 $(g \circ f)(x) = x$ が成り立つような定数 $a, b$ の値を求める問題です。ただし、$a \neq -\frac{4}{3}$ かつ $b \neq \frac{3}{2}$ という条件が与えられています。

代数学合成関数分数関数方程式
2025/6/26

1. 問題の内容

関数 f(x)=ax4x+3f(x) = \frac{ax-4}{x+3}g(x)=3x+4bx+2g(x) = \frac{3x+4}{bx+2} について、合成関数 (gf)(x)=x(g \circ f)(x) = x が成り立つような定数 a,ba, b の値を求める問題です。ただし、a43a \neq -\frac{4}{3} かつ b32b \neq \frac{3}{2} という条件が与えられています。

2. 解き方の手順

(gf)(x)=g(f(x))(g \circ f)(x) = g(f(x)) を計算し、それが xx となる条件から aabb の値を決定します。
まず、g(f(x))g(f(x)) を計算します。
g(f(x))=g(ax4x+3)=3(ax4x+3)+4b(ax4x+3)+2g(f(x)) = g\left(\frac{ax-4}{x+3}\right) = \frac{3\left(\frac{ax-4}{x+3}\right) + 4}{b\left(\frac{ax-4}{x+3}\right) + 2}
次に、分子と分母をそれぞれ整理します。
分子:
3(ax4x+3)+4=3(ax4)+4(x+3)x+3=3ax12+4x+12x+3=(3a+4)xx+33\left(\frac{ax-4}{x+3}\right) + 4 = \frac{3(ax-4) + 4(x+3)}{x+3} = \frac{3ax - 12 + 4x + 12}{x+3} = \frac{(3a+4)x}{x+3}
分母:
b(ax4x+3)+2=b(ax4)+2(x+3)x+3=abx4b+2x+6x+3=(ab+2)x+(64b)x+3b\left(\frac{ax-4}{x+3}\right) + 2 = \frac{b(ax-4) + 2(x+3)}{x+3} = \frac{abx - 4b + 2x + 6}{x+3} = \frac{(ab+2)x + (6-4b)}{x+3}
したがって、
g(f(x))=(3a+4)xx+3(ab+2)x+(64b)x+3=(3a+4)x(ab+2)x+(64b)g(f(x)) = \frac{\frac{(3a+4)x}{x+3}}{\frac{(ab+2)x + (6-4b)}{x+3}} = \frac{(3a+4)x}{(ab+2)x + (6-4b)}
g(f(x))=xg(f(x)) = x となるためには、
(3a+4)x(ab+2)x+(64b)=x\frac{(3a+4)x}{(ab+2)x + (6-4b)} = x
が成り立てば良い。
両辺に (ab+2)x+(64b)(ab+2)x + (6-4b) をかけると
(3a+4)x=x((ab+2)x+(64b))(3a+4)x = x((ab+2)x + (6-4b))
(3a+4)x=(ab+2)x2+(64b)x(3a+4)x = (ab+2)x^2 + (6-4b)x
この式がすべての xx について成り立つためには、x2x^2 の係数が0でなければならず、また xx の係数が等しくなければなりません。
したがって、
ab+2=0ab + 2 = 0
3a+4=64b3a + 4 = 6 - 4b
一つ目の式から ab=2ab = -2 なので、b=2ab = -\frac{2}{a} となります。
これを二つ目の式に代入すると、
3a+4=64(2a)=6+8a3a + 4 = 6 - 4\left(-\frac{2}{a}\right) = 6 + \frac{8}{a}
両辺に aa をかけると、
3a2+4a=6a+83a^2 + 4a = 6a + 8
3a22a8=03a^2 - 2a - 8 = 0
(3a+4)(a2)=0(3a + 4)(a - 2) = 0
したがって、a=2a = 2 または a=43a = -\frac{4}{3} となります。
ただし、a43a \neq -\frac{4}{3} という条件があるので、a=2a = 2 です。
このとき、b=22=1b = -\frac{2}{2} = -1 となります。

3. 最終的な答え

a=2a = 2, b=1b = -1

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