平行四辺形ABCDにおいて、辺BCを3:2に内分する点をE、対角線BDを3:5に内分する点をFとする。このとき、3点A, F, Eが一直線上にあることを証明する。

幾何学ベクトル平行四辺形内分点一次独立証明
2025/6/26

1. 問題の内容

平行四辺形ABCDにおいて、辺BCを3:2に内分する点をE、対角線BDを3:5に内分する点をFとする。このとき、3点A, F, Eが一直線上にあることを証明する。

2. 解き方の手順

ベクトルを用いて証明する。AB=b\vec{AB} = \vec{b}, AD=d\vec{AD} = \vec{d}とおく。
まず、AE\vec{AE}b\vec{b}d\vec{d}で表す。Eは辺BCを3:2に内分する点なので、
BE=35BC=35AD=35d\vec{BE} = \frac{3}{5} \vec{BC} = \frac{3}{5} \vec{AD} = \frac{3}{5} \vec{d}
AE=AB+BE=b+35d\vec{AE} = \vec{AB} + \vec{BE} = \vec{b} + \frac{3}{5} \vec{d}
次に、AF\vec{AF}b\vec{b}d\vec{d}で表す。Fは対角線BDを3:5に内分する点なので、
AF=5AB+3AD3+5=5b+3d8=58b+38d\vec{AF} = \frac{5 \vec{AB} + 3 \vec{AD}}{3 + 5} = \frac{5\vec{b} + 3\vec{d}}{8} = \frac{5}{8}\vec{b} + \frac{3}{8}\vec{d}
3点A, F, Eが一直線上にあるためには、ある実数kkが存在して、AF=kAE\vec{AF} = k \vec{AE}が成り立つ必要がある。
AF=kAE=k(b+35d)=kb+3k5d\vec{AF} = k \vec{AE} = k(\vec{b} + \frac{3}{5} \vec{d}) = k\vec{b} + \frac{3k}{5} \vec{d}
AF=58b+38d\vec{AF} = \frac{5}{8}\vec{b} + \frac{3}{8}\vec{d}より、
k=58k = \frac{5}{8}
3k5=38\frac{3k}{5} = \frac{3}{8}
となる。k=58k = \frac{5}{8}を代入すると、
35×58=38\frac{3}{5} \times \frac{5}{8} = \frac{3}{8}となり、成り立つ。
したがって、AF=58AE\vec{AF} = \frac{5}{8} \vec{AE}となり、3点A, F, Eは一直線上にある。

3. 最終的な答え

3点A, F, Eは一直線上にある。

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