大人8人と子供4人の中から5人を選ぶ場合の数を、以下の条件で求めます。 (1) すべての選び方 (2) 大人3人と子供2人を選ぶ (3) 子供が少なくとも1人含まれるように選ぶ (4) 特定の2人A, Bがともに選ばれる (5) Aは選ばれるが、Bは選ばれない

確率論・統計学組み合わせ場合の数組合せ
2025/6/26

1. 問題の内容

大人8人と子供4人の中から5人を選ぶ場合の数を、以下の条件で求めます。
(1) すべての選び方
(2) 大人3人と子供2人を選ぶ
(3) 子供が少なくとも1人含まれるように選ぶ
(4) 特定の2人A, Bがともに選ばれる
(5) Aは選ばれるが、Bは選ばれない

2. 解き方の手順

(1) すべての選び方
大人8人と子供4人、合計12人の中から5人を選ぶ組み合わせを求めます。これは組み合わせの公式 (nr)=n!r!(nr)!\binom{n}{r} = \frac{n!}{r!(n-r)!} を用いて計算します。
(125)=12!5!7!=12×11×10×9×85×4×3×2×1=792\binom{12}{5} = \frac{12!}{5!7!} = \frac{12 \times 11 \times 10 \times 9 \times 8}{5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1} = 792
(2) 大人3人と子供2人を選ぶ
大人8人から3人を選ぶ組み合わせと、子供4人から2人を選ぶ組み合わせをそれぞれ計算し、それらを掛け合わせます。
大人の選び方:(83)=8!3!5!=8×7×63×2×1=56\binom{8}{3} = \frac{8!}{3!5!} = \frac{8 \times 7 \times 6}{3 \times 2 \times 1} = 56
子供の選び方:(42)=4!2!2!=4×32×1=6\binom{4}{2} = \frac{4!}{2!2!} = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6
よって、選び方は 56×6=33656 \times 6 = 336 通り
(3) 子供が少なくとも1人含まれるように選ぶ
すべての選び方から、子供が一人も含まれない選び方(大人だけを選ぶ選び方)を引きます。
大人のみを選ぶ選び方:(85)=8!5!3!=8×7×63×2×1=56\binom{8}{5} = \frac{8!}{5!3!} = \frac{8 \times 7 \times 6}{3 \times 2 \times 1} = 56
よって、選び方は 79256=736792 - 56 = 736 通り
(4) 特定の2人A, Bがともに選ばれる
A, Bはすでに選ばれているので、残りの3人を選ぶ必要があります。残りのメンバーは12 - 2 = 10人の中から選びます。
(103)=10!3!7!=10×9×83×2×1=120\binom{10}{3} = \frac{10!}{3!7!} = \frac{10 \times 9 \times 8}{3 \times 2 \times 1} = 120
(5) Aは選ばれるが、Bは選ばれない
Aは選ばれているので、残りの4人を選ぶ必要があります。Bは選ばれないので、残りのメンバーは12 - 2 = 10人の中から選びます。
(104)=10!4!6!=10×9×8×74×3×2×1=210\binom{10}{4} = \frac{10!}{4!6!} = \frac{10 \times 9 \times 8 \times 7}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 210

3. 最終的な答え

(1) 792通り
(2) 336通り
(3) 736通り
(4) 120通り
(5) 210通り

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