数直線上を動く点Pが原点にある。硬貨を投げて、表が出たらPを正の方向に2だけ進め、裏が出たらPを負の方向に3だけ進める。硬貨を5回投げた後、Pが原点に戻っている確率を求める。

確率論・統計学確率二項分布確率変数
2025/6/26

1. 問題の内容

数直線上を動く点Pが原点にある。硬貨を投げて、表が出たらPを正の方向に2だけ進め、裏が出たらPを負の方向に3だけ進める。硬貨を5回投げた後、Pが原点に戻っている確率を求める。

2. 解き方の手順

Pが原点に戻るためには、表が出た回数を xx、裏が出た回数を yy とすると、以下の式が成り立つ必要があります。
2x3y=02x - 3y = 0
また、x+y=5x + y = 5 という条件もあります。この2つの式を解くと、
2x3(5x)=02x - 3(5-x) = 0
2x15+3x=02x - 15 + 3x = 0
5x=155x = 15
x=3x = 3
よって、y=5x=53=2y = 5 - x = 5 - 3 = 2
したがって、表が3回、裏が2回出れば、Pは原点に戻ります。
5回硬貨を投げるうち、表が3回、裏が2回出る確率は、二項定理を用いて計算できます。
各試行は独立であるため、表が出る確率を p=1/2p = 1/2、裏が出る確率を q=1/2q = 1/2 とすると、
求める確率は
5C3p3q2=5C3(12)3(12)2=5C3(12)5{}_5C_3 p^3 q^2 = {}_5C_3 \left(\frac{1}{2}\right)^3 \left(\frac{1}{2}\right)^2 = {}_5C_3 \left(\frac{1}{2}\right)^5
5C3=5!3!2!=5×42×1=10{}_5C_3 = \frac{5!}{3!2!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10
したがって、求める確率は
10×(12)5=10×132=1032=51610 \times \left(\frac{1}{2}\right)^5 = 10 \times \frac{1}{32} = \frac{10}{32} = \frac{5}{16}

3. 最終的な答え

516\frac{5}{16}

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