ある病気になる確率が0.1%である。この病気を調べる検査があり、病気の場合には99%の確率で陽性反応が出る。病気でない場合には98%の確率で陰性反応が出る。このとき、以下の確率を求める。 問題1:この病気にかかる確率と、この病気にかからない確率 問題2:病気にかかっていないのに、検査で陽性になる確率 問題3:検査で陽性反応が出たときに、実際に病気にかかっている確率
2025/6/27
1. 問題の内容
ある病気になる確率が0.1%である。この病気を調べる検査があり、病気の場合には99%の確率で陽性反応が出る。病気でない場合には98%の確率で陰性反応が出る。このとき、以下の確率を求める。
問題1:この病気にかかる確率と、この病気にかからない確率
問題2:病気にかかっていないのに、検査で陽性になる確率
問題3:検査で陽性反応が出たときに、実際に病気にかかっている確率
2. 解き方の手順
問題1:
病気にかかる確率:0.1%を小数で表すと0.001
病気にかからない確率:1 - 病気にかかる確率 = 1 - 0.001 = 0.999
問題2:
病気にかかっていない確率:0.999
病気にかかっていない場合に陽性になる確率:1 - 陰性になる確率 = 1 - 0.98 = 0.02
病気にかかっていないのに陽性になる確率:病気にかかっていない確率 * 病気にかかっていない場合に陽性になる確率 = 0.999 * 0.02 = 0.01998
問題3:
ベイズの定理を用いる。
P(病気|陽性) = P(陽性|病気) * P(病気) / P(陽性)
ここで、
P(病気) = 0.001
P(陽性|病気) = 0.99
P(陽性) = P(陽性|病気) * P(病気) + P(陽性|非病気) * P(非病気)
P(非病気) = 0.999
P(陽性|非病気) = 0.02 (問題2より)
P(陽性) = 0.99 * 0.001 + 0.02 * 0.999 = 0.00099 + 0.01998 = 0.02097
P(病気|陽性) = (0.99 * 0.001) / 0.02097 = 0.00099 / 0.02097 ≒ 0.04721
3. 最終的な答え
問題1:
病気にかかる確率:0.1% = 0.001
病気にかからない確率:99.9% = 0.999
問題2:
病気にかかっていないのに、検査で陽性になる確率:0.01998 (約2.00%)
問題3:
検査で陽性反応が出たときに、実際に病気にかかっている確率:約0.04721 (約4.72%)