次の方程式、不等式を解く問題です。 (1) $|x-3| = 2x$ (2) $|x+1| < 5x$ (3) $|2x-1| \geq x+4$

代数学絶対値方程式不等式場合分け
2025/6/26
はい、承知いたしました。画像に写っている数学の問題を解きます。

1. 問題の内容

次の方程式、不等式を解く問題です。
(1) x3=2x|x-3| = 2x
(2) x+1<5x|x+1| < 5x
(3) 2x1x+4|2x-1| \geq x+4

2. 解き方の手順

(1) x3=2x|x-3| = 2x の場合
絶対値記号を外すために、場合分けを行います。
(i) x30x-3 \geq 0、つまり x3x \geq 3 のとき
x3=2xx-3 = 2x
3=x-3 = x
これは x3x \geq 3 を満たさないので不適です。
(ii) x3<0x-3 < 0、つまり x<3x < 3 のとき
(x3)=2x-(x-3) = 2x
x+3=2x-x+3 = 2x
3=3x3 = 3x
x=1x = 1
これは x<3x < 3 を満たすので適します。
ただし、絶対値を含む方程式では、2x02x \geq 0 でなければならないので、x0x \geq 0 が必要です。x=1x = 1x0x \geq 0 を満たします。
(2) x+1<5x|x+1| < 5x の場合
絶対値記号を外すために、場合分けを行います。
(i) x+10x+1 \geq 0、つまり x1x \geq -1 のとき
x+1<5xx+1 < 5x
1<4x1 < 4x
x>14x > \frac{1}{4}
x1x \geq -1 かつ x>14x > \frac{1}{4} より、x>14x > \frac{1}{4}
(ii) x+1<0x+1 < 0、つまり x<1x < -1 のとき
(x+1)<5x-(x+1) < 5x
x1<5x-x-1 < 5x
1<6x-1 < 6x
x>16x > -\frac{1}{6}
x<1x < -1 かつ x>16x > -\frac{1}{6} となる xx は存在しないので不適です。
ただし、絶対値を含む不等式では、5x>05x > 0 でなければならないので、x>0x > 0 が必要です。
したがって、(i)の場合のx>14x > \frac{1}{4}かつx>0x > 0より、x>14x > \frac{1}{4}
(3) 2x1x+4|2x-1| \geq x+4 の場合
絶対値記号を外すために、場合分けを行います。
(i) 2x102x-1 \geq 0、つまり x12x \geq \frac{1}{2} のとき
2x1x+42x-1 \geq x+4
x5x \geq 5
x12x \geq \frac{1}{2} かつ x5x \geq 5 より、x5x \geq 5
(ii) 2x1<02x-1 < 0、つまり x<12x < \frac{1}{2} のとき
(2x1)x+4-(2x-1) \geq x+4
2x+1x+4-2x+1 \geq x+4
33x-3 \geq 3x
x1x \leq -1
x<12x < \frac{1}{2} かつ x1x \leq -1 より、x1x \leq -1
したがって、x5x \geq 5 または x1x \leq -1

3. 最終的な答え

(1) x=1x=1
(2) x>14x > \frac{1}{4}
(3) x1x \leq -1 または x5x \geq 5

「代数学」の関連問題

$f(x)$ は2次関数であり、$y=f(x)$ のグラフは原点を通る。また、$y=f(x)$上の点$(2, f(2))$における接線は$y=x+2$である。このとき、$f(x)$を求めよ。

二次関数微分接線連立方程式
2025/6/27

(1) 放物線 $y = x^2 + 6x + 11$ の頂点を求める。 (2) 放物線 $y = x^2 + 6x + 11$ を平行移動して放物線 $G: y = (x + 2)^2 + 5$ に...

二次関数放物線平方完成平行移動頂点
2025/6/27

次の2つの2次式を $a(x-p)^2+q$ の形に変形(平方完成)せよ。 (1) $x^2+4x$ (2) $2x^2-6x+5$

平方完成二次関数2次式
2025/6/27

次の2つの2次式を $a(x-p)^2 + q$ の形に変形(平方完成)せよ。 (1) $x^2 + 4x$ (2) $2x^2 - 6x + 5$

二次式平方完成数式変形
2025/6/27

与えられた連立不等式 $\begin{cases} x^2 < 5x + 6 \\ x^2 + 4 \ge 6x \end{cases}$ を解く。

連立不等式二次不等式解の範囲
2025/6/27

与えられた条件から $x$ を求め、次に $y$ を求めます。与えられた条件は次のとおりです。 $x = 2$ $y = x^2 + 1$

代入式の計算変数
2025/6/27

与えられた4x4行列の行列式を、基本変形を用いて計算する問題です。サラスの方法は禁止されており、少なくとも一度は列基本変形を用いる必要があります。また、どのような基本変形を行ったかを記述する必要があり...

行列行列式線形代数基本変形
2025/6/27

$n \ge 4$ に対して、$n$次正方行列の行列式($n$次行列式)がどうなるか考える。$n=4$の場合の展開式を書き、項数を求める。

行列式線形代数行列展開式
2025/6/27

問題は、ある表面から得られた3次の行列式について、以下の点を考察・議論することを求めています。 * 行列式の式の形、多重線形性、交代性、退化性 * 転置行列との関係 * $a_...

行列式線形代数多重線形性交代性転置行列多項式
2025/6/27

(1) 複素数 $z$ が $z + \frac{16}{z}$ が実数となるように動くとき、$z$ が描く図形を複素数平面上に図示する。ただし、$z \neq 0$ とする。 (2) (1)の条件に...

複素数複素数平面図形実数
2025/6/27