この問題は、一次合同式の計算、不定方程式の整数解、および逆元の計算を行うものです。具体的には、以下の問題を解きます。 1. $5x \equiv 13 \pmod{37}$

数論合同式不定方程式逆元拡張ユークリッドの互除法
2025/6/27
はい、承知いたしました。問題の解答を以下に示します。

1. 問題の内容

この問題は、一次合同式の計算、不定方程式の整数解、および逆元の計算を行うものです。具体的には、以下の問題を解きます。

1. $5x \equiv 13 \pmod{37}$

2. $9x + 13y = 1$ の整数解を1つ求める

3. 7を法として3の逆元を求める

4. 11を法として7の逆元を求める

5. 31を法として7の逆元を求める

6. 41を法として9の逆元を求める

2. 解き方の手順

1. 一次合同式 $5x \equiv 13 \pmod{37}$ を解く:

まず、5x13(mod37)5x \equiv 13 \pmod{37} を解くために、55 の法 3737 における逆元を求めます。
553737 は互いに素なので、拡張ユークリッドの互除法を用いて逆元を求めます。
37=5×7+237 = 5 \times 7 + 2
5=2×2+15 = 2 \times 2 + 1
1=52×2=52×(375×7)=52×37+14×5=15×52×371 = 5 - 2 \times 2 = 5 - 2 \times (37 - 5 \times 7) = 5 - 2 \times 37 + 14 \times 5 = 15 \times 5 - 2 \times 37
したがって、15×51(mod37)15 \times 5 \equiv 1 \pmod{37} となるため、55 の逆元は 1515 です。
x15×13(mod37)x \equiv 15 \times 13 \pmod{37}
x195(mod37)x \equiv 195 \pmod{37}
195=37×5+10195 = 37 \times 5 + 10
x10(mod37)x \equiv 10 \pmod{37}

2. 不定方程式 $9x + 13y = 1$ の整数解を求める:

拡張ユークリッドの互除法を用いて、9x+13y=19x + 13y = 1 の整数解を求めます。
13=9×1+413 = 9 \times 1 + 4
9=4×2+19 = 4 \times 2 + 1
1=94×2=92×(139×1)=92×13+2×9=3×92×131 = 9 - 4 \times 2 = 9 - 2 \times (13 - 9 \times 1) = 9 - 2 \times 13 + 2 \times 9 = 3 \times 9 - 2 \times 13
したがって、x=3x = 3y=2y = -2 が解の一つです。

3. 7を法として3の逆元を求める:

3x1(mod7)3x \equiv 1 \pmod{7} を満たす xx を求めます。
3×5=151(mod7)3 \times 5 = 15 \equiv 1 \pmod{7}
したがって、33 の逆元は 55 です。

4. 11を法として7の逆元を求める:

7x1(mod11)7x \equiv 1 \pmod{11} を満たす xx を求めます。
7×8=561(mod11)7 \times 8 = 56 \equiv 1 \pmod{11}
したがって、77 の逆元は 88 です。

5. 31を法として7の逆元を求める:

313(mod7)31 \equiv 3 \pmod{7} なので、31を法として7の逆元は、3を法として7の逆元と同じです。
3x1(mod7)3x \equiv 1 \pmod{7} を満たす xx を求めます。
3×5=151(mod7)3 \times 5 = 15 \equiv 1 \pmod{7}
したがって、3131 の逆元は 55 です。

6. 41を法として9の逆元を求める:

415(mod9)41 \equiv 5 \pmod{9} なので、41を法として9の逆元は、5を法として9の逆元と同じです。
5x1(mod9)5x \equiv 1 \pmod{9} を満たす xx を求めます。
5×2=101(mod9)5 \times 2 = 10 \equiv 1 \pmod{9}
したがって、4141 の逆元は 22 です。

3. 最終的な答え

1. $x \equiv 10 \pmod{37}$

2. $x = 3, y = -2$ (例)

3. $5$

4. $8$

5. $5$

6. $2$

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