自然数 $n$ に対して、$5^n - 1$ が4の倍数であることを数学的帰納法を用いて証明する。

数論数学的帰納法倍数整数の性質
2025/7/14

1. 問題の内容

自然数 nn に対して、5n15^n - 1 が4の倍数であることを数学的帰納法を用いて証明する。

2. 解き方の手順

数学的帰納法を用いて証明を行う。
(1) n=1n = 1 のとき:
511=51=45^1 - 1 = 5 - 1 = 4 となり、4の倍数である。したがって、n=1n = 1 のとき、5n15^n - 1 は4の倍数である。
(2) n=kn = k のとき、5k15^k - 1 が4の倍数であると仮定する。
すなわち、5k1=4m5^k - 1 = 4mmm は整数)とおける。
(3) n=k+1n = k + 1 のとき:
5k+115^{k+1} - 1 が4の倍数であることを示す。
5k+11=55k15^{k+1} - 1 = 5 \cdot 5^k - 1
=5(4m+1)1= 5 (4m + 1) - 1
=20m+51= 20m + 5 - 1
=20m+4= 20m + 4
=4(5m+1)= 4 (5m + 1)
5m+15m+1 は整数であるから、5k+115^{k+1} - 1 は4の倍数である。
(4) 結論
(1)と(3)より、数学的帰納法によって、すべての自然数 nn に対して、5n15^n - 1 は4の倍数である。

3. 最終的な答え

すべての自然数 nn に対して、5n15^n - 1 は4の倍数である。

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