まず、20を素因数分解すると、 20=22⋅5 となります。 したがって、求める自然数nは 22 と 5 を因数に持つ必要があります。 nの約数の個数が15個であることから、nの素因数分解の形を考えます。約数の個数が15であるためには、素因数分解したときの指数に1を足したものの積が15になれば良いです。
15を積の形で表すと、15=15 または 15=3⋅5 となります。 (i) n=p14 (pは素数) の場合 nが20の倍数であるという条件を満たさないので不適。
(ii) n=p2q4 (p, qは異なる素数) の場合 nは20の倍数なので、n=2a⋅5b⋅rc の形で表され、少なくとも a≥2 かつ b≥1 である必要があります。 考えられるパターンは以下の通りです。
(a) n=24⋅52=16⋅25=400 これは20の倍数であり、約数の個数は(4+1)(2+1)=5⋅3=15個です。 (b) n=22⋅54=4⋅625=2500 これは20の倍数であり、約数の個数は(2+1)(4+1)=3⋅5=15個です。 (c) n=52⋅24=25⋅16=400 これは(a)と同じ。 (d) n=p4⋅22 の形は、p=5 のとき、n=54⋅22=2500 となり、すでに求めたものと重複します。 (e) n=p4⋅52 の形は、p=2 のとき、n=24⋅52=400 となり、すでに求めたものと重複します。