与えられた置換の積を計算し、互換の積で表す問題です。具体的には、以下の2つの問題があります。 (1) $\begin{pmatrix} 1 & 2 & 3 \\ 3 & 1 & 2 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} 1 & 2 & 3 & 4 \\ 4 & 3 & 1 & 2 \end{pmatrix}$ (2) $\begin{pmatrix} 1 & 2 & 3 & 4 & 5 \\ 5 & 1 & 4 & 2 & 3 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} 1 & 2 & 3 \\ 3 & 2 & 1 \end{pmatrix}$

代数学置換置換の積サイクル表記互換
2025/6/27

1. 問題の内容

与えられた置換の積を計算し、互換の積で表す問題です。具体的には、以下の2つの問題があります。
(1) (123312)(12344312)\begin{pmatrix} 1 & 2 & 3 \\ 3 & 1 & 2 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} 1 & 2 & 3 & 4 \\ 4 & 3 & 1 & 2 \end{pmatrix}
(2) (1234551423)(123321)\begin{pmatrix} 1 & 2 & 3 & 4 & 5 \\ 5 & 1 & 4 & 2 & 3 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} 1 & 2 & 3 \\ 3 & 2 & 1 \end{pmatrix}

2. 解き方の手順

置換の積は、右側の置換を先に行い、その結果に対して左側の置換を行うことで計算します。互換の積で表すには、サイクル表記を利用すると便利です。
(1)
まず、それぞれの置換をサイクル表記で表します。
(123312)=(132)\begin{pmatrix} 1 & 2 & 3 \\ 3 & 1 & 2 \end{pmatrix} = (132)
(12344312)=(1423)\begin{pmatrix} 1 & 2 & 3 & 4 \\ 4 & 3 & 1 & 2 \end{pmatrix} = (1423)
次に、積を計算します。
(1423)(132)(1423)(132)を計算します。
- 1は(132)で3に、3は(1423)で1に移るので、積では1は1に移ります。
- 2は(132)で1に、1は(1423)で4に移るので、積では2は4に移ります。
- 3は(132)で2に、2は(1423)で3に移るので、積では3は3に移ります。
- 4は(132)にないので4、4は(1423)で2に移るので、積では4は2に移ります。
したがって、積は(12341432)=(24)\begin{pmatrix} 1 & 2 & 3 & 4 \\ 1 & 4 & 3 & 2 \end{pmatrix} = (24)となります。
互換の積で表すと、(24)(24)です。
(2)
それぞれの置換をサイクル表記で表します。
(1234551423)=(15342)\begin{pmatrix} 1 & 2 & 3 & 4 & 5 \\ 5 & 1 & 4 & 2 & 3 \end{pmatrix} = (15342)
(123321)=(13)\begin{pmatrix} 1 & 2 & 3 \\ 3 & 2 & 1 \end{pmatrix} = (13)
次に、積を計算します。
(15342)(13)(15342)(13)を計算します。
- 1は(13)で3に、3は(15342)で4に移るので、積では1は4に移ります。
- 2は(13)にないので2、2は(15342)で1に移るので、積では2は1に移ります。
- 3は(13)で1に、1は(15342)で5に移るので、積では3は5に移ります。
- 4は(13)にないので4、4は(15342)で2に移るので、積では4は2に移ります。
- 5は(13)にないので5、5は(15342)で3に移るので、積では5は3に移ります。
したがって、積は(1234541523)=(142)(35)\begin{pmatrix} 1 & 2 & 3 & 4 & 5 \\ 4 & 1 & 5 & 2 & 3 \end{pmatrix} = (142)(35)となります。
互換の積で表すと、 (14)(42)(35)(14)(42)(35)となります。

3. 最終的な答え

(1) (24)(24)
(2) (14)(42)(35)(14)(42)(35)

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