初項1、公差3の等差数列を、1個、2個、3個、...と群に分ける。 (1) 第n群の最初の数を求めよ。 (2) 第n群に含まれる数の和を求めよ。 (3) 148は第何群の何番目の数か。

代数学数列等差数列群数列
2025/6/27
## 数学の問題の解答

1. 問題の内容

初項1、公差3の等差数列を、1個、2個、3個、...と群に分ける。
(1) 第n群の最初の数を求めよ。
(2) 第n群に含まれる数の和を求めよ。
(3) 148は第何群の何番目の数か。

2. 解き方の手順

(1) 第n群の最初の数を求める。
まず、第n群の最初の数は、もとの等差数列の何番目にあたるかを考える。
第n-1群までの項数の合計は、
1+2+3+...+(n1)=(n1)n21 + 2 + 3 + ... + (n-1) = \frac{(n-1)n}{2}
となる。
したがって、第n群の最初の数は、もとの等差数列の(n1)n2+1\frac{(n-1)n}{2} + 1番目にあたる。
もとの等差数列の一般項は、an=1+(n1)3=3n2a_n = 1 + (n-1)3 = 3n - 2である。
したがって、第n群の最初の数は、
3((n1)n2+1)2=3n23n+622=3n23n+223(\frac{(n-1)n}{2} + 1) - 2 = \frac{3n^2 - 3n + 6}{2} - 2 = \frac{3n^2 - 3n + 2}{2}
となる。
(2) 第n群に含まれる数の和を求める。
第n群にはn個の数が含まれる。
第n群の最初の数は3n23n+22\frac{3n^2 - 3n + 2}{2}である。
第n群の末項は、もとの等差数列の(n1)n2+n=n2+n2\frac{(n-1)n}{2} + n = \frac{n^2 + n}{2}番目にあたるので、3(n2+n2)2=3n2+3n423(\frac{n^2 + n}{2}) - 2 = \frac{3n^2 + 3n - 4}{2}となる。
したがって、第n群に含まれる数の和は、等差数列の和の公式から
Sn=n2((3n23n+22)+(3n2+3n42))=n2(6n222)=n(3n21)2=3n3n2S_n = \frac{n}{2} ( (\frac{3n^2 - 3n + 2}{2}) + (\frac{3n^2 + 3n - 4}{2}) ) = \frac{n}{2} (\frac{6n^2 - 2}{2}) = \frac{n(3n^2 - 1)}{2} = \frac{3n^3 - n}{2}
となる。
(3) 148は第何群の何番目の数か。
まず、148がもとの数列の何番目にあるかを求める。
3n2=1483n - 2 = 148を解くと、3n=1503n = 150, n=50n = 50となる。したがって148はもとの等差数列の50番目の項である。
次に、第n群までの項数の合計が50に最も近くなるようなnを求める。
n(n+1)250\frac{n(n+1)}{2} \le 50を満たす最大のnを求める。
n(n+1)100n(n+1) \le 100であるから、n=9n=9のとき、9×10=901009 \times 10 = 90 \le 100, n=10n=10のとき、10×11=110>10010 \times 11 = 110 > 100となる。
したがって、148は第10群にある。
第9群までの項数の合計は9×102=45\frac{9 \times 10}{2} = 45である。
したがって、148は第10群の5045=550 - 45 = 5番目の数である。

3. 最終的な答え

(1) 第n群の最初の数: 3n23n+22\frac{3n^2 - 3n + 2}{2}
(2) 第n群に含まれる数の和: 3n3n2\frac{3n^3 - n}{2}
(3) 148は第10群の5番目の数

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