$a$を定数とする。2次方程式 $x^2 - 2(a-1)x - 4a = 0$ が $-3 \le x \le 1$ の範囲に異なる2つの実数解をもつような $a$ の値の範囲を求めよ。

代数学二次方程式解の配置判別式解と係数の関係
2025/6/27

1. 問題の内容

aaを定数とする。2次方程式 x22(a1)x4a=0x^2 - 2(a-1)x - 4a = 03x1-3 \le x \le 1 の範囲に異なる2つの実数解をもつような aa の値の範囲を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、与えられた2次方程式を f(x)=x22(a1)x4af(x) = x^2 - 2(a-1)x - 4a とおく。この方程式が3x1-3 \le x \le 1の範囲に異なる2つの実数解を持つための条件を考える。
2次方程式が異なる2つの実数解を持つためには、判別式 D>0D > 0 が必要である。
D=(2(a1))24(1)(4a)=4(a22a+1)+16a=4(a2+2a+1)=4(a+1)2D = (-2(a-1))^2 - 4(1)(-4a) = 4(a^2 - 2a + 1) + 16a = 4(a^2 + 2a + 1) = 4(a+1)^2
D>0D > 0 となるためには、 (a+1)2>0(a+1)^2 > 0 であれば良いので、a1a \neq -1 である必要がある。
次に、2つの解が 3x1-3 \le x \le 1 の範囲にある必要がある。
f(x)=0f(x) = 0の解をα,β\alpha, \betaとすると、解と係数の関係より、
α+β=2(a1)\alpha + \beta = 2(a-1)
αβ=4a\alpha \beta = -4a
軸の方程式は x=a1x = a-1 である。3a11-3 \le a-1 \le 1 という条件が必要なので、 2a2-2 \le a \le 2 である。
また、 f(3)>0f(-3) > 0 かつ f(1)>0f(1) > 0 である必要がある。
f(3)=(3)22(a1)(3)4a=9+6(a1)4a=9+6a64a=2a+3>0f(-3) = (-3)^2 - 2(a-1)(-3) - 4a = 9 + 6(a-1) - 4a = 9 + 6a - 6 - 4a = 2a + 3 > 0 より、a>32a > -\frac{3}{2}
f(1)=(1)22(a1)(1)4a=12a+24a=36a>0f(1) = (1)^2 - 2(a-1)(1) - 4a = 1 - 2a + 2 - 4a = 3 - 6a > 0 より、a<12a < \frac{1}{2}
以上の条件をまとめると、
a1a \neq -1
2a2-2 \le a \le 2
a>32a > -\frac{3}{2}
a<12a < \frac{1}{2}
したがって、32<a<12-\frac{3}{2} < a < \frac{1}{2} であり、a1a \neq -1 であるので、 32<a<1-\frac{3}{2} < a < -1 または 1<a<12-1 < a < \frac{1}{2} が解となる。

3. 最終的な答え

32<a<1-\frac{3}{2} < a < -1 または 1<a<12-1 < a < \frac{1}{2}

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