数列 $\{a_n\}$ と $\{b_n\}$ が等差数列であるとき、次の数列も等差数列であることを示す。 (1) $\{3a_n - 2b_n\}$ (2) $\{a_{2n}\}$

代数学数列等差数列漸化式
2025/6/27

1. 問題の内容

数列 {an}\{a_n\}{bn}\{b_n\} が等差数列であるとき、次の数列も等差数列であることを示す。
(1) {3an2bn}\{3a_n - 2b_n\}
(2) {a2n}\{a_{2n}\}

2. 解き方の手順

(1) 数列 {an}\{a_n\}{bn}\{b_n\} が等差数列なので、それぞれ公差を dad_adbd_b とすると、
an+1an=daa_{n+1} - a_n = d_a
bn+1bn=dbb_{n+1} - b_n = d_b
が成り立つ。
数列 {3an2bn}\{3a_n - 2b_n\} について、n+1n+1 番目の項と nn 番目の項の差を計算する。
(3an+12bn+1)(3an2bn)=3(an+1an)2(bn+1bn)=3da2db(3a_{n+1} - 2b_{n+1}) - (3a_n - 2b_n) = 3(a_{n+1} - a_n) - 2(b_{n+1} - b_n) = 3d_a - 2d_b
これは nn に依存しない定数なので、数列 {3an2bn}\{3a_n - 2b_n\} は等差数列である。公差は 3da2db3d_a - 2d_b である。
(2) 数列 {an}\{a_n\} が等差数列なので、公差を dad_a とすると、
an+1an=daa_{n+1} - a_n = d_a
が成り立つ。
数列 {a2n}\{a_{2n}\} について、n+1n+1 番目の項と nn 番目の項の差を計算する。
a2(n+1)a2n=a2n+2a2n=(a2n+2a2n+1)+(a2n+1a2n)a_{2(n+1)} - a_{2n} = a_{2n+2} - a_{2n} = (a_{2n+2} - a_{2n+1}) + (a_{2n+1} - a_{2n})
=da+da=2da= d_a + d_a = 2d_a
これは nn に依存しない定数なので、数列 {a2n}\{a_{2n}\} は等差数列である。公差は 2da2d_a である。

3. 最終的な答え

(1) 数列 {3an2bn}\{3a_n - 2b_n\} は等差数列である。
(2) 数列 {a2n}\{a_{2n}\} は等差数列である。

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