2次関数 $f(x) = -x^2 + 6x$ の区間 $a \le x \le a+1$ における最大値 $M(a)$ を $a$ の式で表す問題です。

代数学二次関数最大値場合分けグラフ
2025/6/27

1. 問題の内容

2次関数 f(x)=x2+6xf(x) = -x^2 + 6x の区間 axa+1a \le x \le a+1 における最大値 M(a)M(a)aa の式で表す問題です。

2. 解き方の手順

まず、与えられた2次関数を平方完成します。
f(x)=x2+6x=(x26x)=(x26x+99)=(x3)2+9f(x) = -x^2 + 6x = -(x^2 - 6x) = -(x^2 - 6x + 9 - 9) = -(x-3)^2 + 9
よって、この2次関数の頂点は (3,9)(3, 9) です。上に凸な放物線です。
次に、区間 axa+1a \le x \le a+1 における最大値を考えます。
(i) a+1<3a+1 < 3 つまり a<2a < 2 のとき、区間は頂点の左側にあります。
よって、x=a+1x = a+1 で最大値を取ります。
M(a)=f(a+1)=(a+1)2+6(a+1)=(a2+2a+1)+6a+6=a22a1+6a+6=a2+4a+5M(a) = f(a+1) = -(a+1)^2 + 6(a+1) = -(a^2 + 2a + 1) + 6a + 6 = -a^2 - 2a - 1 + 6a + 6 = -a^2 + 4a + 5
(ii) a3a+1a \le 3 \le a+1 つまり 2a32 \le a \le 3 のとき、区間は頂点を含みます。
よって、x=3x = 3 で最大値を取ります。
M(a)=f(3)=9M(a) = f(3) = 9
(iii) a>3a > 3 のとき、区間は頂点の右側にあります。
よって、x=ax = a で最大値を取ります。
M(a)=f(a)=a2+6aM(a) = f(a) = -a^2 + 6a
以上より、M(a)M(a) は次のように表されます。
$ M(a) =
\begin{cases}
-a^2 + 4a + 5 & (a < 2) \\
9 & (2 \le a \le 3) \\
-a^2 + 6a & (a > 3)
\end{cases}

3. 最終的な答え

$ M(a) =
\begin{cases}
-a^2 + 4a + 5 & (a < 2) \\
9 & (2 \le a \le 3) \\
-a^2 + 6a & (a > 3)
\end{cases}

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