(1) $x^2 - y^2 - 2x + 1$ を因数分解せよ。 (2) $x$ は実数、$a$ は実数の定数とする。$A = \{x | a \le x \le a+1\}$, $B = \{x | x < -3, 2 < x\}$ とする。$A \cap B = \emptyset$ であるような $a$ の値の範囲を求めよ。 (3) $0^\circ \le \theta \le 180^\circ$ とする。$\tan \theta + \sqrt{3} = 0$ を満たす $\theta$ の値を求めよ。 (4) A, A, A, B, B, C, D の 7 文字を横一列に並べるとき、並べ方は全部で何通りか。また、3つの文字 A, A, A が連続し、かつ2つの文字 B, B も連続している並べ方は全部で何通りか。 (5) 10人の生徒が10点満点の数学の小テストを受けた結果、次の得点のデータが得られた。5, 6, 6, 8, 8, 8, 9, 10, 10, 10 (点)。このデータの四分位範囲と分散を求めよ。

代数学因数分解集合三角関数順列四分位範囲分散
2025/6/27

1. 問題の内容

(1) x2y22x+1x^2 - y^2 - 2x + 1 を因数分解せよ。
(2) xx は実数、aa は実数の定数とする。A={xaxa+1}A = \{x | a \le x \le a+1\}, B={xx<3,2<x}B = \{x | x < -3, 2 < x\} とする。AB=A \cap B = \emptyset であるような aa の値の範囲を求めよ。
(3) 0θ1800^\circ \le \theta \le 180^\circ とする。tanθ+3=0\tan \theta + \sqrt{3} = 0 を満たす θ\theta の値を求めよ。
(4) A, A, A, B, B, C, D の 7 文字を横一列に並べるとき、並べ方は全部で何通りか。また、3つの文字 A, A, A が連続し、かつ2つの文字 B, B も連続している並べ方は全部で何通りか。
(5) 10人の生徒が10点満点の数学の小テストを受けた結果、次の得点のデータが得られた。5, 6, 6, 8, 8, 8, 9, 10, 10, 10 (点)。このデータの四分位範囲と分散を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 因数分解
x2y22x+1=(x22x+1)y2=(x1)2y2=(x1+y)(x1y)=(x+y1)(xy1)x^2 - y^2 - 2x + 1 = (x^2 - 2x + 1) - y^2 = (x - 1)^2 - y^2 = (x - 1 + y)(x - 1 - y) = (x+y-1)(x-y-1)
(2) 集合
A={xaxa+1}A = \{x | a \le x \le a+1\}B={xx<3,2<x}B = \{x | x < -3, 2 < x\}AB=A \cap B = \emptyset を満たす条件を考える。
AABB と共通部分を持たないためには、以下のいずれかの条件を満たす必要がある。
i) a+13a+1 \le -3 つまり a4a \le -4
ii) a2a \ge 2
したがって、a4a \le -4 または a2a \ge 2 が答え。
(3) 三角関数
tanθ+3=0\tan \theta + \sqrt{3} = 0 より、tanθ=3\tan \theta = -\sqrt{3} である。
0θ1800^\circ \le \theta \le 180^\circ の範囲で tanθ=3\tan \theta = -\sqrt{3} となるのは θ=120\theta = 120^\circ のときである。
(4) 順列
7文字 A, A, A, B, B, C, D の並べ方は 7!3!2!1!1!=7×6×5×42=420\frac{7!}{3!2!1!1!} = \frac{7 \times 6 \times 5 \times 4}{2} = 420 通り。
AAAとBBをまとめて一つの文字と考えると、AAA, BB, C, Dの4つを並べることになる。この並べ方は 4!=244! = 24 通り。
(5) 四分位範囲と分散
データは 5, 6, 6, 8, 8, 8, 9, 10, 10, 10 である。
データの数は10個なので、中央値は5番目と6番目の平均値となり、8+82=8\frac{8+8}{2} = 8
第1四分位数は、下位半分の5個のデータの中央値なので6。
第3四分位数は、上位半分の5個のデータの中央値なので10。
したがって、四分位範囲は 106=410 - 6 = 4
平均値は 5+6+6+8+8+8+9+10+10+1010=8010=8\frac{5+6+6+8+8+8+9+10+10+10}{10} = \frac{80}{10} = 8
分散は 110[(58)2+(68)2+(68)2+(88)2+(88)2+(88)2+(98)2+(108)2+(108)2+(108)2]=110(9+4+4+0+0+0+1+4+4+4)=3010=3\frac{1}{10} [(5-8)^2 + (6-8)^2 + (6-8)^2 + (8-8)^2 + (8-8)^2 + (8-8)^2 + (9-8)^2 + (10-8)^2 + (10-8)^2 + (10-8)^2] = \frac{1}{10} (9 + 4 + 4 + 0 + 0 + 0 + 1 + 4 + 4 + 4) = \frac{30}{10} = 3

3. 最終的な答え

(1) (x+y1)(xy1)(x+y-1)(x-y-1)
(2) a4a \le -4 または a2a \ge 2
(3) θ=120\theta = 120^\circ
(4) 並べ方は全部で420通り。AAAとBBが連続している並べ方は24通り。
(5) 四分位範囲は4点。分散は3。

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