$\triangle OAB$ において、辺 $OA$ を $2:1$ に内分する点を $M$、辺 $OB$ の中点を $N$ とする。線分 $AN$ と線分 $BM$ の交点を $P$ とするとき、$\vec{OA} = \vec{a}$, $\vec{OB} = \vec{b}$ として、$\vec{OP}$ を $\vec{a}$ と $\vec{b}$ で表せ。

幾何学ベクトル内分点ベクトルの加法ベクトルのスカラー倍
2025/6/27

1. 問題の内容

OAB\triangle OAB において、辺 OAOA2:12:1 に内分する点を MM、辺 OBOB の中点を NN とする。線分 ANAN と線分 BMBM の交点を PP とするとき、OA=a\vec{OA} = \vec{a}, OB=b\vec{OB} = \vec{b} として、OP\vec{OP}a\vec{a}b\vec{b} で表せ。

2. 解き方の手順

まず、点 PP は線分 ANAN 上にあるので、実数 ss を用いて
OP=(1s)OA+sON\vec{OP} = (1-s)\vec{OA} + s\vec{ON}
と表せる。NNOBOB の中点なので、ON=12OB\vec{ON} = \frac{1}{2}\vec{OB} である。
したがって、
OP=(1s)a+s12b=(1s)a+s2b\vec{OP} = (1-s)\vec{a} + s\frac{1}{2}\vec{b} = (1-s)\vec{a} + \frac{s}{2}\vec{b} ...(1)
次に、点 PP は線分 BMBM 上にあるので、実数 tt を用いて
OP=(1t)OB+tOM\vec{OP} = (1-t)\vec{OB} + t\vec{OM}
と表せる。MMOAOA2:12:1 に内分する点なので、OM=23OA\vec{OM} = \frac{2}{3}\vec{OA} である。
したがって、
OP=(1t)b+t23a=2t3a+(1t)b\vec{OP} = (1-t)\vec{b} + t\frac{2}{3}\vec{a} = \frac{2t}{3}\vec{a} + (1-t)\vec{b} ...(2)
a\vec{a}b\vec{b} は一次独立なので、(1)と(2)の係数を比較して、
1s=2t31-s = \frac{2t}{3}
s2=1t\frac{s}{2} = 1-t
この連立方程式を解く。
s2=1t\frac{s}{2} = 1-t より s=22ts = 2-2t
これを 1s=2t31-s = \frac{2t}{3} に代入して、
1(22t)=2t31-(2-2t) = \frac{2t}{3}
1+2t=2t3-1+2t = \frac{2t}{3}
2t2t3=12t - \frac{2t}{3} = 1
4t3=1\frac{4t}{3} = 1
t=34t = \frac{3}{4}
s=22(34)=232=12s = 2 - 2(\frac{3}{4}) = 2 - \frac{3}{2} = \frac{1}{2}
(1)に s=12s = \frac{1}{2} を代入して、
OP=(112)a+1/22b=12a+14b\vec{OP} = (1-\frac{1}{2})\vec{a} + \frac{1/2}{2}\vec{b} = \frac{1}{2}\vec{a} + \frac{1}{4}\vec{b}

3. 最終的な答え

OP=12a+14b\vec{OP} = \frac{1}{2}\vec{a} + \frac{1}{4}\vec{b}

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