画像にある数学の問題のうち、問4の(1)(2)(3)を解く。 * 問4(1): 直線 $l: \frac{x+4}{2} = \frac{-y+13}{7} = z-5$ を含み、かつ点$(-3, 5, 6)$を通る平面の方程式を$ax+by+cz+d=0$と表すとき、$b, c, d$の値を求めよ。 * 問4(2): 次の2つの条件を満たす球面$S$の中心の座標を求めよ。 * (i) 直線$l$上に中心を持ち、半径は10である。 * (ii) 平面$y=0$と球面$S$の交わりの円は面積$36\pi$であり、また平面$z=0$と球面$S$の交わりの円の面積も$36\pi$である。 * 問4(3): 平面$x-y=0$の法線ベクトルと直線$l$のなす角を$\theta$とする。$\cos\theta$を求めよ。

幾何学空間ベクトル直線平面球面
2025/6/27

1. 問題の内容

画像にある数学の問題のうち、問4の(1)(2)(3)を解く。
* 問4(1): 直線 l:x+42=y+137=z5l: \frac{x+4}{2} = \frac{-y+13}{7} = z-5 を含み、かつ点(3,5,6)(-3, 5, 6)を通る平面の方程式をax+by+cz+d=0ax+by+cz+d=0と表すとき、b,c,db, c, dの値を求めよ。
* 問4(2): 次の2つの条件を満たす球面SSの中心の座標を求めよ。
* (i) 直線ll上に中心を持ち、半径は10である。
* (ii) 平面y=0y=0と球面SSの交わりの円は面積36π36\piであり、また平面z=0z=0と球面SSの交わりの円の面積も36π36\piである。
* 問4(3): 平面xy=0x-y=0の法線ベクトルと直線llのなす角をθ\thetaとする。cosθ\cos\thetaを求めよ。

2. 解き方の手順

問4(1)
直線llをパラメータ表示する。x+42=y+137=z5=t\frac{x+4}{2} = \frac{-y+13}{7} = z-5 = tとおくと、
x=2t4,y=7t+13,z=t+5x = 2t-4, y = -7t+13, z = t+5となる。
平面ax+by+cz+d=0ax+by+cz+d=0が直線llを含むので、
a(2t4)+b(7t+13)+c(t+5)+d=0a(2t-4)+b(-7t+13)+c(t+5)+d=0が任意のttに対して成り立つ。
すなわち、(2a7b+c)t+(4a+13b+5c+d)=0(2a-7b+c)t+(-4a+13b+5c+d)=0より、
2a7b+c=02a-7b+c=0かつ4a+13b+5c+d=0-4a+13b+5c+d=0が成り立つ。
また、平面ax+by+cz+d=0ax+by+cz+d=0が点(3,5,6)(-3, 5, 6)を通るので、
3a+5b+6c+d=0-3a+5b+6c+d=0が成り立つ。
3つの式からaaを消去する。まず、2a7b+c=02a-7b+c=0より2a=7bc2a=7b-c
これを4a+13b+5c+d=0-4a+13b+5c+d=0に代入すると、2(7bc)+13b+5c+d=0-2(7b-c)+13b+5c+d=0より、14b+2c+13b+5c+d=0-14b+2c+13b+5c+d=0すなわち、b+7c+d=0-b+7c+d=0
また、3a+5b+6c+d=0-3a+5b+6c+d=0a=7bc2a=\frac{7b-c}{2}を代入すると、3(7bc2)+5b+6c+d=0-3(\frac{7b-c}{2})+5b+6c+d=0より、212b+32c+5b+6c+d=0-\frac{21}{2}b+\frac{3}{2}c+5b+6c+d=0、すなわち、112b+152c+d=0-\frac{11}{2}b+\frac{15}{2}c+d=0、したがって、11b+15c+2d=0-11b+15c+2d=0
b+7c+d=0-b+7c+d=0よりd=b7cd=b-7c。これを11b+15c+2d=0-11b+15c+2d=0に代入すると、11b+15c+2(b7c)=0-11b+15c+2(b-7c)=0より11b+15c+2b14c=0-11b+15c+2b-14c=0、すなわち9b+c=0-9b+c=0なので、c=9bc=9b
c=9bc=9bd=b7cd=b-7cに代入すると、d=b7(9b)=b63b=62bd=b-7(9b)=b-63b=-62b
したがって、b=b,c=9b,d=62bb=b, c=9b, d=-62bとなる。平面の方程式はax+by+cz+d=0ax+by+cz+d=0なので、aaを消去するために2a=7bc=7b9b=2b2a=7b-c=7b-9b=-2bよりa=ba=-bとなる。
したがって、bx+by+9bz62b=0-bx+by+9bz-62b=0となる。b0b\ne 0とすると、x+y+9z62=0-x+y+9z-62=0、すなわちxy9z+62=0x-y-9z+62=0となる。
したがって、b=1,c=9,d=62b=-1, c=-9, d=62となる。
問4(2)
球面SSの中心を(2t4,7t+13,t+5)(2t-4, -7t+13, t+5)とおく。
球面SSの半径は10なので、(x(2t4))2+(y(7t+13))2+(z(t+5))2=102(x-(2t-4))^2+(y-(-7t+13))^2+(z-(t+5))^2 = 10^2となる。
平面y=0y=0と球面SSの交わりの円の面積は36π36\piなので、その円の半径は6となる。
球面の中心から平面y=0y=0までの距離は10262=10036=64=8\sqrt{10^2-6^2} = \sqrt{100-36} = \sqrt{64} = 8である。
したがって、7t+13=8|-7t+13| = 8より、7t+13=8-7t+13=8または7t+13=8-7t+13=-8となる。
7t+13=8-7t+13=8のとき7t=5-7t=-5よりt=57t=\frac{5}{7}7t+13=8-7t+13=-8のとき7t=21-7t=-21よりt=3t=3
同様に、平面z=0z=0と球面SSの交わりの円の面積は36π36\piなので、その円の半径は6となる。
球面の中心から平面z=0z=0までの距離は10262=10036=64=8\sqrt{10^2-6^2} = \sqrt{100-36} = \sqrt{64} = 8である。
したがって、t+5=8|t+5| = 8より、t+5=8t+5=8またはt+5=8t+5=-8となる。
t+5=8t+5=8のときt=3t=3t+5=8t+5=-8のときt=13t=-13
したがって、2つの条件を満たすttt=3t=3となる。
したがって、球面SSの中心は(2(3)4,7(3)+13,3+5)=(64,21+13,8)=(2,8,8)(2(3)-4, -7(3)+13, 3+5) = (6-4, -21+13, 8) = (2, -8, 8)となる。
問4(3)
平面xy=0x-y=0の法線ベクトルはn=(1,1,0)\vec{n} = (1, -1, 0)である。
直線llの方向ベクトルはv=(2,7,1)\vec{v} = (2, -7, 1)である。
cosθ=nvnv=(1)(2)+(1)(7)+(0)(1)12+(1)2+0222+(7)2+12=2+7+024+49+1=9254=9108=936×3=963=323=332(3)=32\cos\theta = \frac{|\vec{n} \cdot \vec{v}|}{|\vec{n}||\vec{v}|} = \frac{|(1)(2)+(-1)(-7)+(0)(1)|}{\sqrt{1^2+(-1)^2+0^2}\sqrt{2^2+(-7)^2+1^2}} = \frac{|2+7+0|}{\sqrt{2}\sqrt{4+49+1}} = \frac{9}{\sqrt{2}\sqrt{54}} = \frac{9}{\sqrt{108}} = \frac{9}{\sqrt{36 \times 3}} = \frac{9}{6\sqrt{3}} = \frac{3}{2\sqrt{3}} = \frac{3\sqrt{3}}{2(3)} = \frac{\sqrt{3}}{2}となる。

3. 最終的な答え

* 問4(1): b=1,c=9,d=62b=-1, c=-9, d=62
* 問4(2): (2,8,8)(2, -8, 8)
* 問4(3): cosθ=32\cos\theta = \frac{\sqrt{3}}{2}

「幾何学」の関連問題

問題は、与えられた二つの命題の真偽を判定することです。 (1) 平行四辺形は長方形である。 (2) $-1 \le x \le 1 \Longrightarrow -3 \le x$

命題真偽判定平行四辺形長方形不等式
2025/6/27

焦点の座標が$(0, -1)$で、準線が$y = 1$であるような放物線の方程式を求める。

放物線焦点準線二次曲線
2025/6/27

放物線 $y^2 = -12x$ の焦点のx座標を求める問題です。

放物線焦点座標
2025/6/27

3点 A(-2, -1), B(2, -3), C(0, 3) を頂点とする三角形の外接円の半径を求め、選択肢の中から適切なものを選ぶ問題です。

外接円三角形ヘロンの公式座標平面辺の長さ
2025/6/27

3点A(-2, -1), B(2, -3), C(0, 3)を頂点とする三角形の外接円の半径を求める問題です。

外接円三角形座標半径面積
2025/6/27

3点 $A(-2, -1)$, $B(2, -3)$, $C(0, 3)$ を頂点とする三角形の外心の座標を求める。

外心三角形座標垂直二等分線
2025/6/27

図の斜線部分の面積を求める問題です。長方形の縦の長さが $a$ cm、横の長さが $x$ cmであり、白い平行四辺形の高さが $a$ cm、底辺が $y$ cmです。

面積長方形平行四辺形
2025/6/27

三角形ABCにおいて、三角形ABDの面積を$S_1$、三角形ADCの面積を$S_2$とするとき、$S_1:S_2 = a:b$ となることを説明し、$S_1:S_2 = a:b$の比例式を$S_1$に...

三角形面積比例式
2025/6/27

三角形ABCにおいて、線分ADにより三角形ABDと三角形ADCに分割されている。三角形ABDの面積を$S_1$、三角形ADCの面積を$S_2$とする。線分BDの長さを$a$、線分DCの長さを$b$とす...

面積三角形相似
2025/6/27

点A(1, 2, 3), B(0, 2, 0), C(0, 0, 3) が与えられたとき、四角形ABCDが平行四辺形となるような点Dの座標を求める。また、$\vec{OA} = (1, 2, -2)$...

ベクトル座標平行四辺形三角形の面積空間ベクトル
2025/6/27