点A(1, 2, 3), B(0, 2, 0), C(0, 0, 3) が与えられたとき、四角形ABCDが平行四辺形となるような点Dの座標を求める。また、$\vec{OA} = (1, 2, -2)$, $\vec{OB} = (-2, 1, 2)$であるとき、三角形OABの面積を求める。

幾何学ベクトル座標平行四辺形三角形の面積空間ベクトル
2025/6/27

1. 問題の内容

点A(1, 2, 3), B(0, 2, 0), C(0, 0, 3) が与えられたとき、四角形ABCDが平行四辺形となるような点Dの座標を求める。また、OA=(1,2,2)\vec{OA} = (1, 2, -2), OB=(2,1,2)\vec{OB} = (-2, 1, 2)であるとき、三角形OABの面積を求める。

2. 解き方の手順

平行四辺形ABCDとなるための条件は、AB=DC\vec{AB} = \vec{DC}である。
まず、AB\vec{AB}を計算する。
AB=OBOA=(0,2,0)(1,2,3)=(1,0,3)\vec{AB} = \vec{OB} - \vec{OA} = (0, 2, 0) - (1, 2, 3) = (-1, 0, -3)
次に、DC\vec{DC}を計算する。点Dの座標を(x, y, z)とすると、DC=OCOD=(0,0,3)(x,y,z)=(x,y,3z)\vec{DC} = \vec{OC} - \vec{OD} = (0, 0, 3) - (x, y, z) = (-x, -y, 3-z)
AB=DC\vec{AB} = \vec{DC}より、
(1,0,3)=(x,y,3z)(-1, 0, -3) = (-x, -y, 3-z)
したがって、
1=x-1 = -x, 0=y0 = -y, 3=3z-3 = 3-z
x=1x = 1, y=0y = 0, z=6z = 6
よって、点Dの座標は(1, 0, 6)である。
次に、三角形OABの面積を求める。
OA=a=(1,2,2)\vec{OA} = \vec{a} = (1, 2, -2)
OB=b=(2,1,2)\vec{OB} = \vec{b} = (-2, 1, 2)
三角形OABの面積は 12a2b2(ab)2\frac{1}{2}\sqrt{|\vec{a}|^2|\vec{b}|^2 - (\vec{a} \cdot \vec{b})^2}
a2=12+22+(2)2=1+4+4=9|\vec{a}|^2 = 1^2 + 2^2 + (-2)^2 = 1 + 4 + 4 = 9
b2=(2)2+12+22=4+1+4=9|\vec{b}|^2 = (-2)^2 + 1^2 + 2^2 = 4 + 1 + 4 = 9
ab=(1)(2)+(2)(1)+(2)(2)=2+24=4\vec{a} \cdot \vec{b} = (1)(-2) + (2)(1) + (-2)(2) = -2 + 2 - 4 = -4
(ab)2=(4)2=16(\vec{a} \cdot \vec{b})^2 = (-4)^2 = 16
三角形OABの面積は 129916=128116=1265\frac{1}{2}\sqrt{9 \cdot 9 - 16} = \frac{1}{2}\sqrt{81 - 16} = \frac{1}{2}\sqrt{65}

3. 最終的な答え

点Dの座標は(1, 0, 6)である。
三角形OABの面積は652\frac{\sqrt{65}}{2}である。

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