3辺の長さがすべて70より小さい整数で、かつ等差数列になっている三角形は何個あるか求める問題です。ただし、合同な三角形は区別しません。

幾何学三角形等差数列三角不等式整数
2025/6/27

1. 問題の内容

3辺の長さがすべて70より小さい整数で、かつ等差数列になっている三角形は何個あるか求める問題です。ただし、合同な三角形は区別しません。

2. 解き方の手順

三角形の3辺の長さを a,a+d,a+2da, a+d, a+2d とします。ここで、aadd は整数で、a>0a > 0 かつ d0d \geq 0 であると仮定します。
三角形が成立するための条件(三角不等式)は、a+(a+d)>a+2da + (a+d) > a+2d, (a+d)+(a+2d)>a(a+d) + (a+2d) > a, a+(a+2d)>a+da + (a+2d) > a+d です。
これらの不等式を整理すると、以下のようになります。
2a+d>a+2d2a+d > a+2d より a>da > d
2a+3d>a2a+3d > a より a+3d>0a+3d > 0 (これは a>0a > 0 かつ d0d \geq 0 より常に成立)
2a+2d>a+d2a+2d > a+d より a+d>0a+d > 0 (これは a>0a > 0 かつ d0d \geq 0 より常に成立)
したがって、三角形の成立条件は a>da > d となります。
また、3辺の長さはすべて70より小さいので、
a<70a < 70, a+d<70a+d < 70, a+2d<70a+2d < 70 が成立する必要があります。
a>da > d より a=d+1,d+2,,692da=d+1, d+2, \dots, 69-2d となります。また、a+2d<70a+2d < 70 なので、a<702da < 70 - 2d となります。
したがって、d+1a692dd+1 \leq a \leq 69-2d でなければなりません。
ここで、dd の範囲を求めます。 d+1692dd+1 \leq 69-2d より、3d683d \leq 68 となり、d683=22.66d \leq \frac{68}{3} = 22.66\dots
dd は整数なので、0d220 \leq d \leq 22 となります。
dd を固定して、aa の取り得る個数を考えます。aad+1d+1 以上 692d69-2d 以下の整数なので、692d(d+1)+1=693d69-2d - (d+1) + 1 = 69 - 3d 個の可能性があります。
これらの合計は、
d=022(683d)=d=022683d=022d=6823322232=682331123=23(6833)=2335=805\sum_{d=0}^{22} (68 - 3d) = \sum_{d=0}^{22} 68 - 3 \sum_{d=0}^{22} d = 68 \cdot 23 - 3 \cdot \frac{22 \cdot 23}{2} = 68 \cdot 23 - 3 \cdot 11 \cdot 23 = 23 (68 - 33) = 23 \cdot 35 = 805

3. 最終的な答え

805

「幾何学」の関連問題

正方形ABCDにおいて、辺ABの中点をE、辺BCの中点をFとする。このとき、線分AFと線分DEが垂直であることを証明する。

幾何正方形ベクトル証明垂直
2025/6/27

$\theta$ が $0^\circ < \theta < 90^\circ$ を満たし、$sin\theta = \frac{3}{5}$ のとき、$cos(180^\circ - \theta)...

三角関数三角比角度cossin相互関係
2025/6/27

3辺の長さがすべて70より小さい整数で、かつ等差数列をなす三角形の個数を求める問題です。ただし、合同な三角形は区別しません。

三角形等差数列整数不等式組み合わせ
2025/6/27

$\triangle OAB$ において、辺 $OA$ を $2:1$ に内分する点を $M$、辺 $OB$ の中点を $N$ とする。線分 $AN$ と線分 $BM$ の交点を $P$ とするとき、...

ベクトル内分点ベクトルの加法ベクトルのスカラー倍
2025/6/27

問題は以下の2つのパートに分かれています。 (I) (1) 3つの平面 $x + 2y + z = 4$, $2x - y - z = 1$, $x + y - z = 4$ の交点の座標を求めよ。 ...

空間ベクトル平面球面直線交点距離連立方程式
2025/6/27

平行四辺形ABCDにおいて、辺CDを2:1に内分する点をE、辺BCを3:2に外分する点をFとする。このとき、3点A, E, Fが一直線上にあることを証明する。

ベクトル平行四辺形一直線内分外分
2025/6/27

点Pはy軸上にあり、点A(-4, 2)と点B(1, -1)から等距離にある。点Pの座標を求めよ。

座標平面距離2点間の距離方程式
2025/6/27

画像にある数学の問題のうち、問4の(1)(2)(3)を解く。 * 問4(1): 直線 $l: \frac{x+4}{2} = \frac{-y+13}{7} = z-5$ を含み、かつ点$(-3,...

空間ベクトル直線平面球面
2025/6/27

平行四辺形OABCにおいて、辺BCを2:1に内分する点をD、対角線ACを3:1に内分する点をEとする。このとき、3点O, D, Eが一直線上にあることを証明する。

ベクトル平行四辺形内分点一次独立一直線上の点
2025/6/27

図の中に長方形が全部で何個あるか数える問題です。図は3行3列に区切られています。

長方形組み合わせ図形
2025/6/27