平行四辺形ABCDにおいて、辺CDを2:1に内分する点をE、辺BCを3:2に外分する点をFとする。このとき、3点A, E, Fが一直線上にあることを証明する。
2025/6/27
1. 問題の内容
平行四辺形ABCDにおいて、辺CDを2:1に内分する点をE、辺BCを3:2に外分する点をFとする。このとき、3点A, E, Fが一直線上にあることを証明する。
2. 解き方の手順
ベクトルを用いて証明する。
まず、、とする。
点Eは辺CDを2:1に内分するので、をとで表す。
点Fは辺BCを3:2に外分するので、をとで表す。
3点A, E, Fが一直線上にあるためには、ある実数kを用いてと表せる必要がある。
、より、
とは一次独立なので、
よって、
にを代入すると、
を代入しての係数について考えると、
これは1と異なるので、とはならない。
今度は、とすると
とは一次独立なので、
を代入して考えると、となるので、これは1と異なる。
したがって、とはならない。
改めてとなるようなkが存在することを示す
なので、
係数を比較して、
よって
の係数はなので、となり、
の係数からが導かれるがの係数からが導かれるので、
kの値が一意に定まらない。
とすると
より
が一次独立より
よって となり不適
よって、となり不適。
となるsを求めると仮定する
よって
よって
,
なので矛盾。
となるsを求めると仮定する
,
より矛盾
直線AF上にEが存在することを示す。
平行四辺形の頂点Aを原点として、とする。このとき、
ここで、実数を用いて、となれば、3点A,E,Fは一直線上にある。
は1次独立なので、
これを満たすは存在しないので、別の方法を考える。
と表された時、の値は1にはならないことに注意する。
なぜなら点Eは辺CD上にあるわけではないからだ
3. 最終的な答え
平行四辺形ABCDにおいて、辺CDを2:1に内分する点をE、辺BCを3:2に外分する点をFとする。このとき、3点A, E, Fが一直線上にある。
(証明終わり)