三角形ABCがあり、頂点A, B, Cの位置ベクトルはそれぞれ $\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}$ である。辺BC, CA, ABを2:1に内分する点をそれぞれD, E, Fとする。 (1) 点D, E, Fの位置ベクトル $\vec{d}, \vec{e}, \vec{f}$ をそれぞれ $\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}$ で表す。 (2) 三角形DEFの重心の位置ベクトルを $\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}$ で表す。

幾何学ベクトル内分点重心三角形
2025/6/27

1. 問題の内容

三角形ABCがあり、頂点A, B, Cの位置ベクトルはそれぞれ a,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c} である。辺BC, CA, ABを2:1に内分する点をそれぞれD, E, Fとする。
(1) 点D, E, Fの位置ベクトル d,e,f\vec{d}, \vec{e}, \vec{f} をそれぞれ a,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c} で表す。
(2) 三角形DEFの重心の位置ベクトルを a,b,c\vec{a}, \vec{b}, \vec{c} で表す。

2. 解き方の手順

(1) 内分点の公式を用いる。
点Dは辺BCを2:1に内分するので、
d=1b+2c2+1=b+2c3\vec{d} = \frac{1 \cdot \vec{b} + 2 \cdot \vec{c}}{2+1} = \frac{\vec{b} + 2\vec{c}}{3}
点Eは辺CAを2:1に内分するので、
e=1c+2a2+1=c+2a3\vec{e} = \frac{1 \cdot \vec{c} + 2 \cdot \vec{a}}{2+1} = \frac{\vec{c} + 2\vec{a}}{3}
点Fは辺ABを2:1に内分するので、
f=1a+2b2+1=a+2b3\vec{f} = \frac{1 \cdot \vec{a} + 2 \cdot \vec{b}}{2+1} = \frac{\vec{a} + 2\vec{b}}{3}
(2) 三角形DEFの重心の位置ベクトル g\vec{g} は、
g=d+e+f3\vec{g} = \frac{\vec{d} + \vec{e} + \vec{f}}{3}
上記(1)で求めた d,e,f\vec{d}, \vec{e}, \vec{f} を代入する。
g=13(b+2c3+c+2a3+a+2b3)\vec{g} = \frac{1}{3} \left( \frac{\vec{b} + 2\vec{c}}{3} + \frac{\vec{c} + 2\vec{a}}{3} + \frac{\vec{a} + 2\vec{b}}{3} \right)
g=19(b+2c+c+2a+a+2b)\vec{g} = \frac{1}{9} ( \vec{b} + 2\vec{c} + \vec{c} + 2\vec{a} + \vec{a} + 2\vec{b})
g=19(3a+3b+3c)\vec{g} = \frac{1}{9} (3\vec{a} + 3\vec{b} + 3\vec{c})
g=13(a+b+c)\vec{g} = \frac{1}{3} (\vec{a} + \vec{b} + \vec{c})

3. 最終的な答え

(1)
d=b+2c3\vec{d} = \frac{\vec{b} + 2\vec{c}}{3}
e=2a+c3\vec{e} = \frac{2\vec{a} + \vec{c}}{3}
f=a+2b3\vec{f} = \frac{\vec{a} + 2\vec{b}}{3}
(2)
g=a+b+c3\vec{g} = \frac{\vec{a} + \vec{b} + \vec{c}}{3}

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