(1) $\sin \theta = \frac{3}{4}$となる鋭角 $\theta$ がどの範囲にあるか。(2) $\triangle ABC$ が鈍角三角形で、$\angle BAC$ が鋭角、$\sin \angle BAC = \frac{3}{4}$, $BC = \sqrt{3}$, $CA = 2$のとき、$\sin \angle ABC$ の値と辺 $AB$ の長さを求めよ。

幾何学三角比正弦定理余弦定理鈍角三角形
2025/6/27

1. 問題の内容

(1) sinθ=34\sin \theta = \frac{3}{4}となる鋭角 θ\theta がどの範囲にあるか。(2) ABC\triangle ABC が鈍角三角形で、BAC\angle BAC が鋭角、sinBAC=34\sin \angle BAC = \frac{3}{4}, BC=3BC = \sqrt{3}, CA=2CA = 2のとき、sinABC\sin \angle ABC の値と辺 ABAB の長さを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) sin30=12=0.5\sin 30^\circ = \frac{1}{2} = 0.5 であり、sin45=221.4142=0.707\sin 45^\circ = \frac{\sqrt{2}}{2} \approx \frac{1.414}{2} = 0.707 である。sin60=321.7322=0.866\sin 60^\circ = \frac{\sqrt{3}}{2} \approx \frac{1.732}{2} = 0.866 である。sinθ=34=0.75\sin \theta = \frac{3}{4} = 0.75 なので、θ\theta45<θ<6045^\circ < \theta < 60^\circ の範囲にある。したがって、(ア) には 4 が入る。
次に、sinθ = 3/4 のとき、θ の値が 30度であることを使ってよいかどうかが問題文からはっきりしません。もしこれがだめなら、sinθ = 3/4 のとき,
sin 45° = √2/2 ≒ 0.707, sin 60° = √3/2 ≒ 0.
8
6

6. 0.707 < 0.75 < 0.866 より 45 < θ < 60 。(イ) にも 4 が入る。

(2) BAC=A\angle BAC = A とおく。正弦定理より、BCsinA=CAsinB\frac{BC}{\sin A} = \frac{CA}{\sin B}
BC=3BC = \sqrt{3}, CA=2CA = 2, sinA=34\sin A = \frac{3}{4} なので、334=2sinB\frac{\sqrt{3}}{\frac{3}{4}} = \frac{2}{\sin B}
sinB=2343=323=323=32\sin B = \frac{2 \cdot \frac{3}{4}}{\sqrt{3}} = \frac{\frac{3}{2}}{\sqrt{3}} = \frac{3}{2\sqrt{3}} = \frac{\sqrt{3}}{2}
よって、B=60B = 60^\circ または B=120B = 120^\circABC\triangle ABC が鈍角三角形なので、B=120B = 120^\circ
sinB=32\sin B = \frac{\sqrt{3}}{2}
余弦定理より、BC2=AB2+CA22ABCAcosABC^2 = AB^2 + CA^2 - 2AB \cdot CA \cos A
(3)2=AB2+222AB2cosA(\sqrt{3})^2 = AB^2 + 2^2 - 2AB \cdot 2 \cos A
3=AB2+44ABcosA3 = AB^2 + 4 - 4AB \cos A
AB24cosAAB+1=0AB^2 - 4 \cos A \cdot AB + 1 = 0
sin2A+cos2A=1\sin^2 A + \cos^2 A = 1 より、cosA=±1sin2A=±1(34)2=±1916=±716=±74\cos A = \pm \sqrt{1 - \sin^2 A} = \pm \sqrt{1 - (\frac{3}{4})^2} = \pm \sqrt{1 - \frac{9}{16}} = \pm \sqrt{\frac{7}{16}} = \pm \frac{\sqrt{7}}{4}
BAC\angle BAC は鋭角なので、cosA=74\cos A = \frac{\sqrt{7}}{4}
AB2474AB+1=0AB^2 - 4 \cdot \frac{\sqrt{7}}{4} AB + 1 = 0
AB27AB+1=0AB^2 - \sqrt{7} AB + 1 = 0
AB=7±(7)24112=7±742=7±32AB = \frac{\sqrt{7} \pm \sqrt{(\sqrt{7})^2 - 4 \cdot 1 \cdot 1}}{2} = \frac{\sqrt{7} \pm \sqrt{7-4}}{2} = \frac{\sqrt{7} \pm \sqrt{3}}{2}
A+B+C=180A+B+C = 180^\circ なので、A+120+C=180A+120^\circ+C=180^\circ より A+C=60A+C = 60^\circA<60A < 60^\circ となるので、
AB=732AB = \frac{\sqrt{7}-\sqrt{3}}{2}となる。

3. 最終的な答え

(ア) 4
(イ) 4
sinABC=32\sin \angle ABC = \frac{\sqrt{3}}{2}
AB=732AB = \frac{\sqrt{7}-\sqrt{3}}{2}

「幾何学」の関連問題

三角形ABCにおいて、三角形ABDの面積を$S_1$、三角形ADCの面積を$S_2$とするとき、$S_1:S_2 = a:b$ となることを説明し、$S_1:S_2 = a:b$の比例式を$S_1$に...

三角形面積比例式
2025/6/27

三角形ABCにおいて、線分ADにより三角形ABDと三角形ADCに分割されている。三角形ABDの面積を$S_1$、三角形ADCの面積を$S_2$とする。線分BDの長さを$a$、線分DCの長さを$b$とす...

面積三角形相似
2025/6/27

点A(1, 2, 3), B(0, 2, 0), C(0, 0, 3) が与えられたとき、四角形ABCDが平行四辺形となるような点Dの座標を求める。また、$\vec{OA} = (1, 2, -2)$...

ベクトル座標平行四辺形三角形の面積空間ベクトル
2025/6/27

(1) $\sin \theta = \frac{3}{4}$ を満たす鋭角 $\theta$ の範囲を、選択肢の中から選ぶ問題。 (2) $\triangle ABC$ において、$\angle B...

三角比正弦定理余弦定理三角形
2025/6/27

正方形ABCDにおいて、辺ABの中点をE、辺BCの中点をFとする。このとき、線分AFと線分DEが垂直であることを証明する。

幾何正方形ベクトル証明垂直
2025/6/27

$\theta$ が $0^\circ < \theta < 90^\circ$ を満たし、$sin\theta = \frac{3}{5}$ のとき、$cos(180^\circ - \theta)...

三角関数三角比角度cossin相互関係
2025/6/27

3辺の長さがすべて70より小さい整数で、かつ等差数列になっている三角形は何個あるか求める問題です。ただし、合同な三角形は区別しません。

三角形等差数列三角不等式整数
2025/6/27

3辺の長さがすべて70より小さい整数で、かつ等差数列をなす三角形の個数を求める問題です。ただし、合同な三角形は区別しません。

三角形等差数列整数不等式組み合わせ
2025/6/27

$\triangle OAB$ において、辺 $OA$ を $2:1$ に内分する点を $M$、辺 $OB$ の中点を $N$ とする。線分 $AN$ と線分 $BM$ の交点を $P$ とするとき、...

ベクトル内分点ベクトルの加法ベクトルのスカラー倍
2025/6/27

問題は以下の2つのパートに分かれています。 (I) (1) 3つの平面 $x + 2y + z = 4$, $2x - y - z = 1$, $x + y - z = 4$ の交点の座標を求めよ。 ...

空間ベクトル平面球面直線交点距離連立方程式
2025/6/27