関数 $y = x^2 - 2x + 6$ の $a \le x \le a+2$ における最大値を求める問題です。

代数学二次関数最大値場合分け平方完成
2025/6/29

1. 問題の内容

関数 y=x22x+6y = x^2 - 2x + 6axa+2a \le x \le a+2 における最大値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、与えられた2次関数を平方完成します。
y=x22x+6=(x1)2+5y = x^2 - 2x + 6 = (x-1)^2 + 5
このグラフは、頂点が (1,5)(1, 5) で、下に凸の放物線です。
次に、定義域 axa+2a \le x \le a+2 と軸 x=1x=1 の位置関係を考えます。
(i) a+2<1a+2 < 1 のとき (a<1a < -1)
定義域は x=1x=1 より左側にあり、定義域内で xx が大きいほど yy は大きくなります。したがって、x=a+2x = a+2 で最大値をとります。
最大値は y=(a+2)22(a+2)+6=a2+4a+42a4+6=a2+2a+6y = (a+2)^2 - 2(a+2) + 6 = a^2 + 4a + 4 - 2a - 4 + 6 = a^2 + 2a + 6
(ii) a1a+2a \le 1 \le a+2 のとき (1a1 -1 \le a \le 1)
定義域に x=1x=1 が含まれるので、定義域の端点であるaa または a+2a+2 で最大値をとります。
x=ax=a のとき y=a22a+6y = a^2 - 2a + 6
x=a+2x=a+2 のとき y=(a+2)22(a+2)+6=a2+2a+6y = (a+2)^2 - 2(a+2) + 6 = a^2 + 2a + 6
この2つの値のうち、大きい方が最大値です。
a2+2a+6(a22a+6)=4aa^2 + 2a + 6 - (a^2 - 2a + 6) = 4a
したがって、
1a0-1 \le a \le 0 のとき 4a04a \le 0 より、 a22a+6a^2 - 2a + 6 が最大値となります。
0a10 \le a \le 1 のとき 4a04a \ge 0 より、 a2+2a+6a^2 + 2a + 6 が最大値となります。
(iii) a>1a > 1 のとき
定義域は x=1x=1 より右側にあり、定義域内で xx が小さいほど yy は大きくなります。したがって、x=ax=a で最大値をとります。
最大値は y=a22a+6y = a^2 - 2a + 6
上記の結果をまとめると:
* a<1a < -1 のとき、最大値は a2+2a+6a^2 + 2a + 6
* 1a0-1 \le a \le 0 のとき、最大値は a22a+6a^2 - 2a + 6
* 0a10 \le a \le 1 のとき、最大値は a2+2a+6a^2 + 2a + 6
* a>1a > 1 のとき、最大値は a22a+6a^2 - 2a + 6
選択肢から、場合分けの境界が異なるため、より簡単な場合分けで考える必要があります。
x=ax=a で最大値を取るのは a+21a+2 \le 1 つまり a1a \le -1 のときなので、最大値は a22a+6a^2-2a+6 です。
x=a+2x=a+2 で最大値を取るのは a1a \ge 1 のときなので、最大値は a2+2a+6a^2+2a+6 です。
1<a<1-1< a < 1 の場合は、場合分けが必要になります。軸が範囲内に入っている場合、端の点との大小を比較する必要があります。
結局、a<1a<1 であればa2+2a+6a^2+2a+6またはa22a+6a^2-2a+6であり、a1a \ge 1 であればa2+2a+6a^2+2a+6またはa22a+6a^2-2a+6なので、選択肢を一つずつ確認していくことになります。
a=1a=1のとき、a22a+6=5a^2 - 2a + 6=5a2+2a+6=9a^2 + 2a + 6=9
a=1a=-1のとき、a22a+6=9a^2 - 2a + 6=9a2+2a+6=5a^2 + 2a + 6=5
選択肢の中で最も適切なのは「エ」です。

3. 最終的な答え

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