ある学校の1年1組30人の生徒の数学の小テスト(10点満点)の結果が与えられています。このデータに基づき、以下の統計量を求めます。 (1) 最頻値 (2) 中央値 (3) 平均値 (4) 第1四分位数 (5) 四分位範囲 (6) 四分位偏差

確率論・統計学統計度数分布最頻値中央値平均値四分位数四分位範囲四分位偏差
2025/3/30

1. 問題の内容

ある学校の1年1組30人の生徒の数学の小テスト(10点満点)の結果が与えられています。このデータに基づき、以下の統計量を求めます。
(1) 最頻値
(2) 中央値
(3) 平均値
(4) 第1四分位数
(5) 四分位範囲
(6) 四分位偏差

2. 解き方の手順

まず、与えられた度数分布表を確認します。
(1) 最頻値:度数が最も大きい値です。度数分布表より、度数が最大であるのは7点のときの8人なので、最頻値は7点です。
(2) 中央値:データを大きさ順に並べたときの中央に位置する値です。データ数は30なので、中央値は15番目と16番目の値の平均です。度数を小さい順に累積していくと、
0点:1人
1点:3人
2点:5人
3点:7人
4点:10人
5点:14人
6点:21人
となります。15番目と16番目の値はともに6点なので、中央値は6点です。
(3) 平均値:各点数にその度数を掛けたものを合計し、データ数で割ったものです。
平均値 = 0×1+1×2+2×2+3×2+4×3+5×4+6×7+7×8+8×1+9×0+10×030\frac{0\times1 + 1\times2 + 2\times2 + 3\times2 + 4\times3 + 5\times4 + 6\times7 + 7\times8 + 8\times1 + 9\times0 + 10\times0}{30}
= 0+2+4+6+12+20+42+56+8+0+030=15030=5\frac{0+2+4+6+12+20+42+56+8+0+0}{30} = \frac{150}{30} = 5
したがって、平均値は5点です。
(4) 第1四分位数:データを小さい順に並べたとき、下から1/4に位置する値です。データ数は30なので、第1四分位数は小さい方から7.5番目の値となります。7番目の値は3点、8番目の値は4点なので、第1四分位数は、(3+4)/2 = 3.5とは考えず、度数分布表から累積度数から判断します。
累積度数が7までは3点なので、第1四分位数は4点となります。
(5) 四分位範囲:第3四分位数から第1四分位数を引いた値です。第3四分位数は、データを小さい順に並べたとき、下から3/4に位置する値です。データ数は30なので、第3四分位数は小さい方から22.5番目の値となります。累積度数をみると、6点までで21人なので、第3四分位数は7点となります。
したがって、四分位範囲は7 - 4 = 3点です。
(6) 四分位偏差:四分位範囲の半分です。四分位範囲は3点なので、四分位偏差は3 / 2 = 1.5点です。

3. 最終的な答え

(1) 最頻値:7点
(2) 中央値:6点
(3) 平均値:5点
(4) 第1四分位数:4点
(5) 四分位範囲:3点
(6) 四分位偏差:1.5点

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