2科目の小テストに関する5人の生徒の得点データが与えられています。それぞれの科目の得点を変量 $x$ , $y$ とするとき、変量 $x$ , $y$ の相関係数を求める問題です。

確率論・統計学相関係数統計データ分析標準偏差共分散
2025/4/10

1. 問題の内容

2科目の小テストに関する5人の生徒の得点データが与えられています。それぞれの科目の得点を変量 xx , yy とするとき、変量 xx , yy の相関係数を求める問題です。

2. 解き方の手順

(1) xxyy の平均を求める。
xx の平均 xˉ=3+4+5+4+45=205=4\bar{x} = \frac{3+4+5+4+4}{5} = \frac{20}{5} = 4
yy の平均 yˉ=7+9+10+8+65=405=8\bar{y} = \frac{7+9+10+8+6}{5} = \frac{40}{5} = 8
(2) xxyy の標準偏差を求める。
xx の分散 sx2=(34)2+(44)2+(54)2+(44)2+(44)25=1+0+1+0+05=25s_x^2 = \frac{(3-4)^2+(4-4)^2+(5-4)^2+(4-4)^2+(4-4)^2}{5} = \frac{1+0+1+0+0}{5} = \frac{2}{5}
xx の標準偏差 sx=sx2=25=105s_x = \sqrt{s_x^2} = \sqrt{\frac{2}{5}} = \frac{\sqrt{10}}{5}
yy の分散 sy2=(78)2+(98)2+(108)2+(88)2+(68)25=1+1+4+0+45=105=2s_y^2 = \frac{(7-8)^2+(9-8)^2+(10-8)^2+(8-8)^2+(6-8)^2}{5} = \frac{1+1+4+0+4}{5} = \frac{10}{5} = 2
yy の標準偏差 sy=sy2=2s_y = \sqrt{s_y^2} = \sqrt{2}
(3) xxyy の共分散を求める。
sxy=(34)(78)+(44)(98)+(54)(108)+(44)(88)+(44)(68)5=(1)(1)+(0)(1)+(1)(2)+(0)(0)+(0)(2)5=1+0+2+0+05=35s_{xy} = \frac{(3-4)(7-8)+(4-4)(9-8)+(5-4)(10-8)+(4-4)(8-8)+(4-4)(6-8)}{5} = \frac{(-1)(-1)+(0)(1)+(1)(2)+(0)(0)+(0)(-2)}{5} = \frac{1+0+2+0+0}{5} = \frac{3}{5}
(4) 相関係数を求める。
相関係数 r=sxysxsy=351052=35205=320=325=3510=0.67082...r = \frac{s_{xy}}{s_x s_y} = \frac{\frac{3}{5}}{\frac{\sqrt{10}}{5} \sqrt{2}} = \frac{\frac{3}{5}}{\frac{\sqrt{20}}{5}} = \frac{3}{\sqrt{20}} = \frac{3}{2\sqrt{5}} = \frac{3\sqrt{5}}{10} = 0.67082...

3. 最終的な答え

3510\frac{3\sqrt{5}}{10}
あるいは、近似値で 0.670.67

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