1個のサイコロを720回投げたとき、1の目が出る回数を$X$とする。 (1) $X$の平均、分散、標準偏差を求めよ。 (2) $X \geq 130$となる確率を、正規分布表を用いて求めよ。

確率論・統計学二項分布平均分散標準偏差正規分布確率
2025/4/18

1. 問題の内容

1個のサイコロを720回投げたとき、1の目が出る回数をXXとする。
(1) XXの平均、分散、標準偏差を求めよ。
(2) X130X \geq 130となる確率を、正規分布表を用いて求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 1回の試行で1の目が出る確率は p=16p = \frac{1}{6} である。
試行回数は n=720n = 720 である。
したがって、XXは二項分布B(720,16)B(720, \frac{1}{6})に従う。
平均 E(X)E(X) は、
E(X)=np=720×16=120E(X) = np = 720 \times \frac{1}{6} = 120
分散 V(X)V(X) は、
V(X)=np(1p)=720×16×56=120×56=100V(X) = np(1-p) = 720 \times \frac{1}{6} \times \frac{5}{6} = 120 \times \frac{5}{6} = 100
標準偏差 σ(X)\sigma(X) は、
σ(X)=V(X)=100=10\sigma(X) = \sqrt{V(X)} = \sqrt{100} = 10
(2) nnが大きいので、XXは近似的に正規分布N(120,100)N(120, 100)に従う。
Z=X12010Z = \frac{X - 120}{10} とおくと、ZZは標準正規分布N(0,1)N(0,1)に従う。
X130X \geq 130 となる確率を求めたいので、
P(X130)=P(Z13012010)=P(Z1)P(X \geq 130) = P(Z \geq \frac{130 - 120}{10}) = P(Z \geq 1)
P(Z1)=1P(Z<1)=1P(Z1)P(Z \geq 1) = 1 - P(Z < 1) = 1 - P(Z \leq 1)
標準正規分布表を用いて、P(Z1)=0.8413P(Z \leq 1) = 0.8413
したがって、P(X130)=10.8413=0.1587P(X \geq 130) = 1 - 0.8413 = 0.1587

3. 最終的な答え

(1) 平均: 120, 分散: 100, 標準偏差: 10
(2) 0.1587

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