3次曲線 $y = ax^3 + bx^2 + cx + d$ が $x=2$ で $x$ 軸に接しており、原点における接線の方程式が $y = -2x$ である。このとき、定数 $a, b, c, d$ の値を求めよ。

解析学微分3次関数接線方程式
2025/6/30

1. 問題の内容

3次曲線 y=ax3+bx2+cx+dy = ax^3 + bx^2 + cx + dx=2x=2xx 軸に接しており、原点における接線の方程式が y=2xy = -2x である。このとき、定数 a,b,c,da, b, c, d の値を求めよ。

2. 解き方の手順

以下の手順で a,b,c,da, b, c, d の値を求める。
* x=2x=2xx 軸に接することから、y=a(x2)2(xk)y = a(x-2)^2(x-k) の形になることを利用する。
* 原点における接線の傾きは 2-2 であることから、y(0)=2y'(0) = -2 となることを利用する。
* 原点を通る、つまり x=0x=0 のとき y=0y=0 であることから、y(0)=0y(0) = 0 となることを利用する。
まず、y=ax3+bx2+cx+dy = ax^3 + bx^2 + cx + dx=2x=2xx 軸に接するという条件から、yy(x2)2(x-2)^2 を因数に持つ。したがって、y=(x2)2(px+q)y = (x-2)^2(px+q) の形になる。
展開すると、y=(x24x+4)(px+q)=px3+qx24px24qx+4px+4q=px3+(q4p)x2+(4p4q)x+4qy = (x^2 - 4x + 4)(px+q) = px^3 + qx^2 - 4px^2 - 4qx + 4px + 4q = px^3 + (q-4p)x^2 + (4p-4q)x + 4qとなる。
ここで、y=ax3+bx2+cx+dy = ax^3 + bx^2 + cx + d と比較すると、a=p,b=q4p,c=4p4q,d=4qa=p, b=q-4p, c=4p-4q, d=4q となる。
次に、原点における接線の方程式が y=2xy = -2x であることから、
y(0)=0y(0) = 0 および y(0)=2y'(0) = -2 が成り立つ。
y(0)=a(0)3+b(0)2+c(0)+d=d=0y(0) = a(0)^3 + b(0)^2 + c(0) + d = d = 0 である。したがって、d=0d = 0
d=4qd = 4q より、4q=04q = 0 なので、q=0q=0
すると、b=q4p=4pb = q - 4p = -4pc=4p4q=4pc = 4p - 4q = 4p となる。
したがって、y=ax34px2+4px+0=px34px2+4pxy = ax^3 - 4px^2 + 4px + 0 = px^3 - 4px^2 + 4px となる。
次に、y(x)=3px28px+4py'(x) = 3px^2 - 8px + 4p
y(0)=3p(0)28p(0)+4p=4p=2y'(0) = 3p(0)^2 - 8p(0) + 4p = 4p = -2
よって、p=12p = -\frac{1}{2} となる。
したがって、a=p=12,b=4p=4(12)=2,c=4p=4(12)=2,d=0a = p = -\frac{1}{2}, b = -4p = -4(-\frac{1}{2}) = 2, c = 4p = 4(-\frac{1}{2}) = -2, d = 0

3. 最終的な答え

a=12a = -\frac{1}{2}, b=2b = 2, c=2c = -2, d=0d = 0

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