$m$を定数とする2次方程式 $x^2 + 2(m+2)x + 2m + 12 = 0$ (以下、方程式①と呼ぶ) について、以下の3つの場合に$m$の範囲を求める。 (1) 方程式①が異なる2つの正の解を持つとき (2) 方程式①が2より大きい解と2より小さい解を1つずつ持つとき (3) 方程式①が1と2の間、2と3の間にそれぞれ解を1つずつ持つとき

代数学二次方程式解の配置判別式不等式
2025/6/30

1. 問題の内容

mmを定数とする2次方程式 x2+2(m+2)x+2m+12=0x^2 + 2(m+2)x + 2m + 12 = 0 (以下、方程式①と呼ぶ) について、以下の3つの場合にmmの範囲を求める。
(1) 方程式①が異なる2つの正の解を持つとき
(2) 方程式①が2より大きい解と2より小さい解を1つずつ持つとき
(3) 方程式①が1と2の間、2と3の間にそれぞれ解を1つずつ持つとき

2. 解き方の手順

(1) 方程式①が異なる2つの正の解を持つための条件は、判別式D>0D > 0, (軸) >0> 0, f(0)>0f(0) > 0である。
まず、判別式DDについて計算する。
D/4=(m+2)2(2m+12)=m2+4m+42m12=m2+2m8=(m+4)(m2)>0D/4 = (m+2)^2 - (2m+12) = m^2 + 4m + 4 - 2m - 12 = m^2 + 2m - 8 = (m+4)(m-2) > 0
よって、m<4m < -4またはm>2m > 2 ... (a)
次に、軸について計算する。
軸はx=(m+2)>0x = -(m+2) > 0より、m<2m < -2 ... (b)
最後に、f(0)=2m+12>0f(0) = 2m + 12 > 0より、m>6m > -6 ... (c)
(a), (b), (c)より、6<m<4 -6 < m < -4
(2) 方程式①が2より大きい解と2より小さい解を持つための条件は、f(2)<0f(2) < 0である。
f(2)=22+2(m+2)2+2m+12=4+4m+8+2m+12=6m+24<0f(2) = 2^2 + 2(m+2)*2 + 2m + 12 = 4 + 4m + 8 + 2m + 12 = 6m + 24 < 0
よって、m<4m < -4
(3) 方程式①が1と2の間、2と3の間にそれぞれ解を1つずつ持つための条件は、f(1)>0f(1) > 0かつf(2)<0f(2) < 0かつf(3)>0f(3) > 0である。
f(1)=12+2(m+2)1+2m+12=1+2m+4+2m+12=4m+17>0f(1) = 1^2 + 2(m+2)*1 + 2m + 12 = 1 + 2m + 4 + 2m + 12 = 4m + 17 > 0より、m>17/4=4.25m > -17/4 = -4.25
f(2)f(2)は(2)で計算済みで、m<4m < -4
f(3)=32+2(m+2)3+2m+12=9+6m+12+2m+12=8m+33>0f(3) = 3^2 + 2(m+2)*3 + 2m + 12 = 9 + 6m + 12 + 2m + 12 = 8m + 33 > 0より、m>33/8=4.125m > -33/8 = -4.125
4.25<m<4-4.25 < m < -4かつm>4.125m > -4.125より、33/8<m<4 -33/8 < m < -4

3. 最終的な答え

(1) アイ: -6, ウエ: -4
(2) オカ: -4
(3) キクケ: -33/8, サシ: -4
コ:空白

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