与えられた6つの関数を微分する問題です。ここでは問題(2)から(6)までを解きます。

解析学微分三角関数指数関数対数関数合成関数の微分積の微分
2025/6/30

1. 問題の内容

与えられた6つの関数を微分する問題です。ここでは問題(2)から(6)までを解きます。

2. 解き方の手順

(2) y=1tanxy = \frac{1}{\tan x}の微分
まず、y=1tanx=cotxy = \frac{1}{\tan x} = \cot x と変形します。
cotx\cot xの微分は1sin2x-\frac{1}{\sin^2 x}または csc2x-\csc^2 x です。
したがって、
y=1sin2xy' = -\frac{1}{\sin^2 x}
(3) y=exsinxy = e^x \sin x の微分
積の微分公式 (uv)=uv+uv(uv)' = u'v + uv' を用います。u=exu = e^xv=sinxv = \sin xとすると、u=exu' = e^xv=cosxv' = \cos xです。
したがって、
y=exsinx+excosx=ex(sinx+cosx)y' = e^x \sin x + e^x \cos x = e^x(\sin x + \cos x)
(4) y=xe2xy = xe^{-2x} の微分
積の微分公式 (uv)=uv+uv(uv)' = u'v + uv' を用います。u=xu = xv=e2xv = e^{-2x}とすると、u=1u' = 1v=2e2xv' = -2e^{-2x}です。
したがって、
y=1e2x+x(2e2x)=e2x2xe2x=e2x(12x)y' = 1 \cdot e^{-2x} + x \cdot (-2e^{-2x}) = e^{-2x} - 2xe^{-2x} = e^{-2x}(1 - 2x)
(5) y=log(x2+4)y = \log(x^2 + 4) の微分
合成関数の微分を行います。u=x2+4u = x^2 + 4 とすると、y=loguy = \log u です。
dydx=dydududx\frac{dy}{dx} = \frac{dy}{du} \cdot \frac{du}{dx} を用いると、dydu=1u\frac{dy}{du} = \frac{1}{u}dudx=2x\frac{du}{dx} = 2x なので、
y=1x2+42x=2xx2+4y' = \frac{1}{x^2 + 4} \cdot 2x = \frac{2x}{x^2 + 4}
(6) y=exlogxy = e^x \log x の微分
積の微分公式 (uv)=uv+uv(uv)' = u'v + uv' を用います。u=exu = e^xv=logxv = \log xとすると、u=exu' = e^xv=1xv' = \frac{1}{x}です。
したがって、
y=exlogx+ex1x=ex(logx+1x)y' = e^x \log x + e^x \cdot \frac{1}{x} = e^x(\log x + \frac{1}{x})

3. 最終的な答え

(2) y=1sin2xy' = -\frac{1}{\sin^2 x}
(3) y=ex(sinx+cosx)y' = e^x(\sin x + \cos x)
(4) y=e2x(12x)y' = e^{-2x}(1 - 2x)
(5) y=2xx2+4y' = \frac{2x}{x^2 + 4}
(6) y=ex(logx+1x)y' = e^x(\log x + \frac{1}{x})

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