複素数の等式 $(x+yi)^2 = \frac{1+\sqrt{3}i}{2}$ を満たす実数 $x, y$ を求める問題です。ここで、$i$ は虚数単位を表します。

代数学複素数二次方程式連立方程式実数
2025/7/1

1. 問題の内容

複素数の等式 (x+yi)2=1+3i2(x+yi)^2 = \frac{1+\sqrt{3}i}{2} を満たす実数 x,yx, y を求める問題です。ここで、ii は虚数単位を表します。

2. 解き方の手順

まず、与えられた式を整理します。
(x+yi)2=x2+2xyi+(yi)2=x2y2+2xyi(x+yi)^2 = x^2 + 2xyi + (yi)^2 = x^2 - y^2 + 2xyi
したがって、
x2y2+2xyi=12+32ix^2 - y^2 + 2xyi = \frac{1}{2} + \frac{\sqrt{3}}{2}i
複素数の等式の実部と虚部を比較すると、以下の連立方程式が得られます。
x2y2=12x^2 - y^2 = \frac{1}{2} (1)
2xy=322xy = \frac{\sqrt{3}}{2} (2)
(2)より、xy=34xy = \frac{\sqrt{3}}{4} となり、y=34xy = \frac{\sqrt{3}}{4x} が得られます。これを(1)に代入します。
x2(34x)2=12x^2 - \left(\frac{\sqrt{3}}{4x}\right)^2 = \frac{1}{2}
x2316x2=12x^2 - \frac{3}{16x^2} = \frac{1}{2}
両辺に 16x216x^2 を掛けて整理します。
16x43=8x216x^4 - 3 = 8x^2
16x48x23=016x^4 - 8x^2 - 3 = 0
ここで、X=x2X = x^2 とおくと、16X28X3=016X^2 - 8X - 3 = 0 となります。この二次方程式を解きます。
X=(8)±(8)24(16)(3)2(16)=8±64+19232=8±25632=8±1632X = \frac{-(-8) \pm \sqrt{(-8)^2 - 4(16)(-3)}}{2(16)} = \frac{8 \pm \sqrt{64 + 192}}{32} = \frac{8 \pm \sqrt{256}}{32} = \frac{8 \pm 16}{32}
X=8+1632=2432=34X = \frac{8+16}{32} = \frac{24}{32} = \frac{3}{4} または X=81632=832=14X = \frac{8-16}{32} = \frac{-8}{32} = -\frac{1}{4}
X=x2X = x^2 であり、xx は実数なので、x20x^2 \geq 0 より、X=34X = \frac{3}{4} となります。したがって、x=±34=±32x = \pm \sqrt{\frac{3}{4}} = \pm \frac{\sqrt{3}}{2}
y=34xy = \frac{\sqrt{3}}{4x} より、
x=32x = \frac{\sqrt{3}}{2} のとき、y=34(32)=323=12y = \frac{\sqrt{3}}{4(\frac{\sqrt{3}}{2})} = \frac{\sqrt{3}}{2\sqrt{3}} = \frac{1}{2}
x=32x = -\frac{\sqrt{3}}{2} のとき、y=34(32)=323=12y = \frac{\sqrt{3}}{4(-\frac{\sqrt{3}}{2})} = \frac{\sqrt{3}}{-2\sqrt{3}} = -\frac{1}{2}

3. 最終的な答え

(x,y)=(32,12),(32,12)(x, y) = \left(\frac{\sqrt{3}}{2}, \frac{1}{2}\right), \left(-\frac{\sqrt{3}}{2}, -\frac{1}{2}\right)

「代数学」の関連問題

与えられた方程式は、$x$に関する比例式の問題です。方程式は次の通りです。 $\frac{x}{500 + x} = \frac{85}{100 + 85}$ この方程式を解いて、$x$の値を求める必...

比例式方程式一次方程式
2025/7/1

与えられた式 $\frac{1}{\sqrt{5}+\sqrt{2}}$ を有理化する問題です。

有理化平方根分母の有理化
2025/7/1

$(\sqrt{3} + \sqrt{5})^2$ を計算する問題です。展開して整理し、最終的な答えを求めます。

式の展開平方根計算
2025/7/1

放物線 $y = 3x^2$ (これを①とする) について、以下の2つの問題に答えます。 (1) ①をx軸方向に2、y軸方向に3だけ平行移動した放物線の方程式を求めます。 (2) 次の放物線が、どのよ...

二次関数放物線平行移動平方完成
2025/7/1

次の和を求めよ。 $1 \cdot 1 + 2 \cdot 3 + 3 \cdot 5 + \dots + n(2n-1)$

数列シグマ和の公式
2025/7/1

多項式 $P(x)$ を $x^2 - 1$ で割った余りが $4x - 3$ であり、$x^2 - 4$ で割った余りが $3x + 5$ であるとき、$P(x)$ を $x^2 + 3x + 2$...

多項式剰余の定理因数定理連立方程式
2025/7/1

2次関数 $y = 2x^2 + 4x + 3$ の $0 < x \le 1$ における最大値と最小値を求める問題です。

二次関数最大値最小値平方完成定義域
2025/7/1

$a+b+c=0$ のとき、$(b+c)(c+a)(a+b)+abc=0$ を証明します。

因数分解式の展開等式証明
2025/7/1

$\sqrt{7x} / 13$ を計算しなさい。

平方根代数式
2025/7/1

$a+b+c=0$ のとき、与えられた等式を証明する問題です。問題文に等式が書かれていないため、等式が不明です。等式が分かれば証明できます。

等式の証明因数分解多項式
2025/7/1