点Oから円に2つの接線を引き、その接点をA, Bとする。円周上の点Pから直線OA, OB, ABに引いた垂線の足をそれぞれQ, R, Sとする。 (1) △PAS ∽ △PBRであることを証明する。 (2) $PS^2 = PQ \times PR$ であることを証明する。
2025/7/1
1. 問題の内容
点Oから円に2つの接線を引き、その接点をA, Bとする。円周上の点Pから直線OA, OB, ABに引いた垂線の足をそれぞれQ, R, Sとする。
(1) △PAS ∽ △PBRであることを証明する。
(2) であることを証明する。
2. 解き方の手順
(1) △PAS ∽ △PBRの証明
円の接線に関する性質より、である。
また、 である。
したがって、2組の角がそれぞれ等しいので、△PAS ∽ △PBRである。
(2) の証明
△PAS ∽ △PBRより、が成り立つ。
したがって、 である。
また、 なので、4点A, Q, S, Pは同一円周上にあり、 が成り立つ(方べきの定理)。
同様に、 なので、4点B, R, S, Pは同一円周上にあり、 が成り立つ(方べきの定理)。
4点 A, Q, S, Pが同一円周上にあるので、方べきの定理より、
同様に、4点 B, R, S, Pが同一円周上にあるので、方べきの定理より、
したがって、 が成り立つ。
問題文に誤りがあり、正しくは、 を示す問題ではなく、以下の事実を用いて を示す問題であると考えられる。
円に内接する四角形AQSPにおいて、 を証明するには、 であることから、4点 A, Q, S, P および B, R, S, P がそれぞれ同一円周上に存在することを示す必要がある。方べきの定理より、 および が成り立つ。△PAS ∽ △PBRより、 である。したがって、。ここから、 が示される。
方べきの定理より、 が成り立つ。
3. 最終的な答え
(1) △PAS ∽ △PBR
(2)