点Oから円に2つの接線を引き、接点をA, Bとする。円周上の点Pから直線OA, OB, ABに引いた垂線の足をそれぞれQ, R, Sとする。このとき、$\triangle PAS \sim \triangle PBR$であることを証明する。

幾何学接線相似垂線証明
2025/7/1

1. 問題の内容

点Oから円に2つの接線を引き、接点をA, Bとする。円周上の点Pから直線OA, OB, ABに引いた垂線の足をそれぞれQ, R, Sとする。このとき、PASPBR\triangle PAS \sim \triangle PBRであることを証明する。

2. 解き方の手順

PAS\triangle PASPBR\triangle PBRにおいて、
(1) ASP=BRP=90\angle ASP = \angle BRP = 90^\circ (仮定よりPSはABに垂直、PRはOBに垂直)
(2) 四角形ASPRASPRにおいて、PAS+PRS=180\angle PAS + \angle PRS = 180^\circ
同様に四角形BRPSBRPSにおいて、PBR+PSR=180\angle PBR + \angle PSR = 180^\circ
したがって、PAS+PRS=PBR+PSR\angle PAS + \angle PRS = \angle PBR + \angle PSR
(3) 四角形PSBAPSBAは円に内接するので、PSB+PAB=180\angle PSB + \angle PAB = 180^\circ
よって、PSB=180PAB\angle PSB = 180^\circ - \angle PAB
また、PAS+PAB=180\angle PAS + \angle PAB = 180^\circなので、PAB=180PAS\angle PAB = 180^\circ - \angle PAS
したがって、PSB=180(180PAS)=PAS\angle PSB = 180^\circ - (180^\circ - \angle PAS) = \angle PAS
(4) 円周角の定理より、PSR=SAB=BAS\angle PSR = \angle SAB = \angle BAS
したがって、PSR=BAS\angle PSR = \angle BAS
(5) BPR=180PRS=PBR+PSB\angle BPR = 180^\circ - \angle PRS = \angle PBR + \angle PSBであるから、
BPR=180PRS=PRS+PASPRS=PAS\angle BPR = 180^\circ - \angle PRS = \angle PRS + \angle PAS - \angle PRS = \angle PAS
(6) (1)より、ASP=BRP=90\angle ASP = \angle BRP = 90^\circ
円周角の定理より、SAB=SPR=BAS\angle SAB = \angle SPR = \angle BASなので、SAB=SAB\angle SAB = \angle SAB
したがって、PAS=PBR\angle PAS = \angle PBR
2組の角がそれぞれ等しいので、PASPBR\triangle PAS \sim \triangle PBR

3. 最終的な答え

PASPBR\triangle PAS \sim \triangle PBR(証明終わり)

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