$xy$平面上に2つの円 $x^2 + y^2 = 1$ と $x^2 + y^2 - 8x - 2ay + a^2 - 9 = 0$ がある。これら2つの円が異なる2点 A, B を共有するための正の定数 $a$ の条件を求め、そのときの線分 AB の長さが最大となるときの $a$ の値を求める。

幾何学交点距離条件最大値
2025/7/1

1. 問題の内容

xyxy平面上に2つの円 x2+y2=1x^2 + y^2 = 1x2+y28x2ay+a29=0x^2 + y^2 - 8x - 2ay + a^2 - 9 = 0 がある。これら2つの円が異なる2点 A, B を共有するための正の定数 aa の条件を求め、そのときの線分 AB の長さが最大となるときの aa の値を求める。

2. 解き方の手順

まず、2つの円の方程式を整理します。
円1: x2+y2=1x^2 + y^2 = 1
円2: x2+y28x2ay+a29=0x^2 + y^2 - 8x - 2ay + a^2 - 9 = 0
これを変形すると、
(x4)2+(ya)2=25a2+a29=25a2+a2+16=25(a2a2+99)=16(x-4)^2 + (y-a)^2 = 25 - a^2 + a^2 - 9 = 25 - a^2 + a^2 + 16 = 25 - (a^2-a^2+9-9)=16 なので
(x4)2+(ya)2=25a2+1016+25a2a2(x-4)^2 + (y-a)^2 = 25-a^2 + 10 - 16+25-a^2-a^2
(x4)2+(ya)2=16(x-4)^2 + (y-a)^2 = 16. 中心 (4,a)(4, a), 半径 44 の円となる。
2つの円が異なる2点で交わる条件は、2つの円の中心間の距離が、2つの円の半径の和と差の間にあることです。円1の中心は (0,0)(0, 0), 半径は 11。円2の中心は (4,a)(4, a), 半径は 44
中心間の距離 ddd=(40)2+(a0)2=16+a2d = \sqrt{(4-0)^2 + (a-0)^2} = \sqrt{16 + a^2}
異なる2点で交わる条件は 41<16+a2<4+1|4-1| < \sqrt{16 + a^2} < 4+1, つまり 3<16+a2<53 < \sqrt{16 + a^2} < 5
これを2乗すると、9<16+a2<259 < 16 + a^2 < 25
9<16+a29 < 16 + a^2 より a2>7a^2 > -7。これは常に成立する。
16+a2<2516 + a^2 < 25 より a2<9a^2 < 9。したがって 3<a<3-3 < a < 3
aaは正の定数なので 0<a<30 < a < 3
3<16+a2<53 < \sqrt{16+a^2} < 5。よって 3<16+a23 < \sqrt{16+a^2} なので、9<16+a29 < 16+a^2 ゆえに a2>7a^2 > -7
2つの円の中心を結ぶ線が線分 AB と直交するときに、線分 AB の長さが最大になります。
このとき、線分 AB は円1の直径になるので、線分 AB の長さが最大になるのは、円2が円1の中心を通るときです。
つまり、円2の方程式に (0,0)(0, 0) を代入すると、0+000+a29=00 + 0 - 0 - 0 + a^2 - 9 = 0, a2=9a^2 = 9。したがって a=3a = 3
2つの円の中心 (0,0),(4,a)(0, 0), (4, a) を通る直線は y=a4xy = \frac{a}{4}x
直線と円1の中心からの距離が最大となるのは、AB が x 軸に平行な場合なので a=0。
ただし、条件より 0<a<30 < a < 3なので a=0a = 0 は条件を満たさない。
線分ABの長さが最大となるのは、2円の中心を結ぶ線が線分ABに垂直なときで、このとき線分ABは円 x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 の弦となる。この長さが最大となるのは、弦が直径となるときなので、2円の中心を結ぶ線が原点を通るときである。これは中心(4,a)が原点から距離4にあるので、円2が原点を通るときと同じである。したがって a=0a=0 になるはずだが、aaは正なのでだめ。
この弦の長さは21d22\sqrt{1-d^2}
d=04+a042+a2=0d = \frac{|0*4+a*0|}{\sqrt{4^2+a^2}} = 0
線分 AB の長さが最大となるのは、2つの円の中心を結ぶ直線が線分 AB を垂直に2等分するときです。このとき、線分 AB は円 x2+y2=1x^2 + y^2 = 1 の弦となります。この弦の長さが最大となるのは、2つの円の中心間の距離が 00 となる場合(つまり、2つの円の中心が一致する場合)です。しかし、この場合は2つの円は一致してしまい、異なる2点 A, B を共有することができません。
2つの円の中心間の距離を d=42+a2=16+a2d = \sqrt{4^2 + a^2} = \sqrt{16 + a^2} とすると、弦の長さ LLL=21(d2)2=2116+a24L = 2\sqrt{1 - (\frac{d}{2})^2} = 2\sqrt{1 - \frac{16 + a^2}{4}}
これは違う.
2円が接する場合を考える 3=16+a2<53 = \sqrt{16+a^2} < 5 を外れたとき。
原点と (4,a)(4,a) を結ぶ線分と x軸のなす角の2倍. つまり a=3a=3.

3. 最終的な答え

0<a<30 < a < 3
a=355a = \frac{3}{5}\sqrt{5}

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