与えられた微分方程式 $\frac{dy}{dx} = y^2 + 1$ の一般解が $y = \tan(x+C)$ であるとき、以下の選択肢の中から特殊解となるものを全て選ぶ。

解析学微分方程式一般解特殊解三角関数
2025/7/1

1. 問題の内容

与えられた微分方程式 dydx=y2+1\frac{dy}{dx} = y^2 + 1 の一般解が y=tan(x+C)y = \tan(x+C) であるとき、以下の選択肢の中から特殊解となるものを全て選ぶ。

2. 解き方の手順

与えられた一般解 y=tan(x+C)y = \tan(x+C) に適切な定数 CC を代入することで、特殊解を得ることができる。微分方程式 dydx=y2+1\frac{dy}{dx} = y^2 + 1 に各選択肢を代入し、成立するかどうかを確かめる方法でも解くことができる。
* y=1y = -1 の場合、dydx=0\frac{dy}{dx} = 0 であり、y2+1=(1)2+1=2y^2 + 1 = (-1)^2 + 1 = 2。したがって、dydxy2+1\frac{dy}{dx} \neq y^2 + 1 なので、y=1y = -1 は解ではない。
* y=0y = 0 の場合、dydx=0\frac{dy}{dx} = 0 であり、y2+1=(0)2+1=1y^2 + 1 = (0)^2 + 1 = 1。したがって、dydxy2+1\frac{dy}{dx} \neq y^2 + 1 なので、y=0y = 0 は解ではない。
* y=1y = 1 の場合、dydx=0\frac{dy}{dx} = 0 であり、y2+1=(1)2+1=2y^2 + 1 = (1)^2 + 1 = 2。したがって、dydxy2+1\frac{dy}{dx} \neq y^2 + 1 なので、y=1y = 1 は解ではない。
* y=tanxy = \tan x の場合、y=tan(x+C)y = \tan(x+C)C=0C=0 とすれば良い。dydx=sec2x\frac{dy}{dx} = \sec^2 x であり、y2+1=tan2x+1=sec2xy^2 + 1 = \tan^2 x + 1 = \sec^2 x。したがって、dydx=y2+1\frac{dy}{dx} = y^2 + 1 なので、y=tanxy = \tan x は解である。
* y=2tanxy = 2\tan x の場合、dydx=2sec2x\frac{dy}{dx} = 2\sec^2 x であり、y2+1=(2tanx)2+1=4tan2x+1y^2 + 1 = (2\tan x)^2 + 1 = 4\tan^2 x + 1。したがって、dydxy2+1\frac{dy}{dx} \neq y^2 + 1 なので、y=2tanxy = 2\tan x は解ではない。
* y=1tanxy = -\frac{1}{\tan x} の場合、y=cotxy = -\cot x であり、dydx=csc2x\frac{dy}{dx} = \csc^2 x であり、y2+1=cot2x+1=csc2xy^2 + 1 = \cot^2 x + 1 = \csc^2 x。したがって、dydx=y2+1\frac{dy}{dx} = y^2 + 1 なので、y=1tanx=cotxy = -\frac{1}{\tan x} = - \cot x は解である。しかし、これは y=tan(x+C)y = \tan(x+C) の形にならない。
cotx=tan(x+π2) -\cot x = \tan(x + \frac{\pi}{2})
と表せるので、C=π2C = \frac{\pi}{2} とすれば一般解に含まれる。
* y=tan(x+1)y = \tan(x+1) の場合、y=tan(x+C)y = \tan(x+C)C=1C=1 とすれば良い。したがって、y=tan(x+1)y = \tan(x+1) は解である。
* y=tan(x+π6)y = \tan(x+\frac{\pi}{6}) の場合、y=tan(x+C)y = \tan(x+C)C=π6C=\frac{\pi}{6} とすれば良い。したがって、y=tan(x+π6)y = \tan(x+\frac{\pi}{6}) は解である。

3. 最終的な答え

y=tanxy = \tan x
y=tan(x+1)y = \tan(x+1)
y=tan(x+π6)y = \tan(x+\frac{\pi}{6})
y=1tanxy = -\frac{1}{\tan x}

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