まず、同次方程式 y′′+y=0 の一般解を求めます。 次に、非同次方程式 y′′+y=cosx の特殊解を求めます。 最後に、同次方程式の一般解と非同次方程式の特殊解を足し合わせることで、非同次方程式の一般解を得ます。
(1) 同次方程式 y′′+y=0 の一般解を求める。 特性方程式は r2+1=0 となります。 この方程式の解は r=±i です。 したがって、同次方程式の一般解は
yh(x)=c1cosx+c2sinx となります。ここで、c1 と c2 は任意定数です。 (2) 非同次方程式 y′′+y=cosx の特殊解を求める。 cosx は同次方程式の解に含まれているため、特殊解を yp(x)=Axcosx+Bxsinx と仮定します。 yp′(x)=Acosx−Axsinx+Bsinx+Bxcosx yp′′(x)=−Asinx−Asinx−Axcosx+Bcosx+Bcosx−Bxsinx=−2Asinx−Axcosx+2Bcosx−Bxsinx yp′′+yp=(−2Asinx−Axcosx+2Bcosx−Bxsinx)+(Axcosx+Bxsinx)=−2Asinx+2Bcosx yp′′+yp=cosx となるためには、 −2A=0 かつ 2B=1 である必要があります。 したがって、A=0 かつ B=21 です。 よって、特殊解は
yp(x)=21xsinx となります。
(3) 非同次方程式の一般解を求める。
非同次方程式の一般解は、同次方程式の一般解と特殊解の和として与えられます。
したがって、一般解は
y(x)=yh(x)+yp(x)=c1cosx+c2sinx+21xsinx となります。