2つの二次方程式 $x^2 - 2ax + a + 6 = 0$ と $x^2 + ax + 2a = 0$ について、以下の条件が成り立つような定数 $a$ の値の範囲を求めます。 (1) 2つの方程式がともに実数解をもつ。 (2) 2つの方程式の少なくとも一方が実数解をもつ。 (3) 2つの方程式の一方だけが実数解をもつ。
2025/7/1
1. 問題の内容
2つの二次方程式 と について、以下の条件が成り立つような定数 の値の範囲を求めます。
(1) 2つの方程式がともに実数解をもつ。
(2) 2つの方程式の少なくとも一方が実数解をもつ。
(3) 2つの方程式の一方だけが実数解をもつ。
2. 解き方の手順
まず、それぞれの二次方程式が実数解を持つための条件を求めます。二次方程式が実数解を持つための条件は、判別式 です。
(1) の場合
最初の二次方程式 の判別式を とすると、
より、 。よって、 または 。
次の二次方程式 の判別式を とすると、
より、。よって、 または 。
したがって、2つの方程式がともに実数解を持つ条件は、 または かつ または 。
つまり、 または 。
(2) の場合
2つの方程式の少なくとも一方が実数解を持つ条件は、 または 。
つまり、 または または または 。
これは、 または または または となり、結果的に または または または という結果になるため、 または となります。
具体的に書くと、 または または または は、 の場合、 または が成り立つ。 また、の場合、またはが成り立つ。
したがって、 または 。
(3) の場合
一方だけが実数解を持つということは、 かつ または かつ が成り立つ必要があります。
(i) かつ の場合
または かつ 。
つまり、 または であり、これはありえないので、 .
(ii) かつ の場合
かつ または 。
つまり、。
したがって、一方だけが実数解を持つ条件は、 または 。
3. 最終的な答え
(1) または
(2) または
(3) または