長さ40cmの線分AB上に、直径が線分AB上にあるように円を2つ重ならないように置く。2つの円の面積の合計が最小になるときの、その面積を求める問題です。ただし、円周率は$\pi$とします。

幾何学面積最小化数式
2025/7/2

1. 問題の内容

長さ40cmの線分AB上に、直径が線分AB上にあるように円を2つ重ならないように置く。2つの円の面積の合計が最小になるときの、その面積を求める問題です。ただし、円周率はπ\piとします。

2. 解き方の手順

2つの円の直径をそれぞれd1d_1, d2d_2とします。
条件より、d1+d2=40d_1 + d_2 = 40 が成り立ちます。
それぞれの円の半径は r1=d12r_1 = \frac{d_1}{2}r2=d22r_2 = \frac{d_2}{2} となります。
2つの円の面積の合計 SS は、
S=πr12+πr22=π(d12)2+π(d22)2=π4(d12+d22)S = \pi r_1^2 + \pi r_2^2 = \pi (\frac{d_1}{2})^2 + \pi (\frac{d_2}{2})^2 = \frac{\pi}{4}(d_1^2 + d_2^2)
となります。
d2=40d1d_2 = 40 - d_1 を代入すると、
S=π4[d12+(40d1)2]=π4[d12+160080d1+d12]=π4[2d1280d1+1600]=π2[d1240d1+800]S = \frac{\pi}{4}[d_1^2 + (40 - d_1)^2] = \frac{\pi}{4}[d_1^2 + 1600 - 80d_1 + d_1^2] = \frac{\pi}{4}[2d_1^2 - 80d_1 + 1600] = \frac{\pi}{2}[d_1^2 - 40d_1 + 800]
SSを最小にするd1d_1を求めるために、平方完成します。
S=π2[(d120)2400+800]=π2[(d120)2+400]S = \frac{\pi}{2}[(d_1 - 20)^2 - 400 + 800] = \frac{\pi}{2}[(d_1 - 20)^2 + 400]
SSが最小となるのは、(d120)2=0(d_1 - 20)^2 = 0、つまり、d1=20d_1 = 20 のときです。このとき、d2=40d1=4020=20d_2 = 40 - d_1 = 40 - 20 = 20 となります。
したがって、2つの円の直径がともに20cmのとき、面積の合計が最小となります。
このとき、それぞれの円の半径は r1=r2=202=10r_1 = r_2 = \frac{20}{2} = 10 cm となります。
最小面積は S=πr12+πr22=π(102)+π(102)=100π+100π=200πS = \pi r_1^2 + \pi r_2^2 = \pi (10^2) + \pi (10^2) = 100\pi + 100\pi = 200\pi となります。

3. 最終的な答え

200π cm2200\pi \text{ cm}^2

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