3次方程式 $x^3 - (2a-1)x^2 - 2(a-1)x + 2 = 0$ が異なる3つの実数解を持つような $a$ の値の範囲を求めよ。

代数学三次方程式因数分解判別式実数解
2025/7/2

1. 問題の内容

3次方程式 x3(2a1)x22(a1)x+2=0x^3 - (2a-1)x^2 - 2(a-1)x + 2 = 0 が異なる3つの実数解を持つような aa の値の範囲を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、与えられた方程式を因数分解することを試みます。x=1x=-1 を代入すると、
(1)3(2a1)(1)22(a1)(1)+2=1(2a1)+2(a1)+2=12a+1+2a2+2=0(-1)^3 - (2a-1)(-1)^2 - 2(a-1)(-1) + 2 = -1 - (2a-1) + 2(a-1) + 2 = -1 - 2a + 1 + 2a - 2 + 2 = 0 となり、x=1x=-1 は解の一つであることがわかります。したがって、x+1x+1 を因数に持つことがわかります。
与式を x+1x+1 で割ると、
x3(2a1)x22(a1)x+2=(x+1)(x22ax+2)=0x^3 - (2a-1)x^2 - 2(a-1)x + 2 = (x+1)(x^2 - 2ax + 2) = 0
となります。
したがって、与えられた3次方程式は、
(x+1)(x22ax+2)=0(x+1)(x^2 - 2ax + 2) = 0
と変形できます。
異なる3つの実数解を持つためには、x22ax+2=0x^2 - 2ax + 2 = 0x=1x=-1 以外の異なる2つの実数解を持つ必要があります。
まず、x=1x=-1x22ax+2=0x^2 - 2ax + 2 = 0 の解でないことを確認します。
(1)22a(1)+2=1+2a+2=2a+30(-1)^2 - 2a(-1) + 2 = 1 + 2a + 2 = 2a + 3 \neq 0 でなければならないので、a32a \neq -\frac{3}{2} です。
次に、x22ax+2=0x^2 - 2ax + 2 = 0 が異なる2つの実数解を持つ条件を考えます。判別式をDDとすると、
D=(2a)24(1)(2)=4a28>0D = (-2a)^2 - 4(1)(2) = 4a^2 - 8 > 0
a2>2a^2 > 2
よって、a<2a < -\sqrt{2} または a>2a > \sqrt{2}
さらに、a32a \neq -\frac{3}{2} である必要があるので、a<32a < -\frac{3}{2}32<a<2-\frac{3}{2} < a < -\sqrt{2} または a>2a > \sqrt{2}
したがって、a<32a < -\frac{3}{2}32<a<2-\frac{3}{2} < a < -\sqrt{2} または a>2a > \sqrt{2} です。

3. 最終的な答え

a<32,32<a<2,a>2a < -\frac{3}{2}, -\frac{3}{2} < a < -\sqrt{2}, a > \sqrt{2}

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