$f(x)$ が連続関数であるとき、$\vert f(x) \vert$ も連続関数であるという命題は真である。この命題の逆の真偽を判定し、真であれば証明を与え、偽であれば反例を与える。逆の命題は、$\vert f(x) \vert$ が連続関数であるとき、$f(x)$ も連続関数である、というものである。

解析学連続性絶対値関数の不連続性極限
2025/7/3

1. 問題の内容

f(x)f(x) が連続関数であるとき、f(x)\vert f(x) \vert も連続関数であるという命題は真である。この命題の逆の真偽を判定し、真であれば証明を与え、偽であれば反例を与える。逆の命題は、f(x)\vert f(x) \vert が連続関数であるとき、f(x)f(x) も連続関数である、というものである。

2. 解き方の手順

逆の命題「f(x)\vert f(x) \vert が連続関数であるとき、f(x)f(x) も連続関数である」が偽であることを示す反例を挙げる。
反例として、関数 f(x)f(x) を次のように定義する。
f(x)={1(x0)1(x<0)f(x) = \begin{cases} 1 & (x \ge 0) \\ -1 & (x < 0) \end{cases}
このとき、
f(x)=1\vert f(x) \vert = 1 (すべての xx に対して)
したがって、f(x)\vert f(x) \vert は連続関数である。しかし、f(x)f(x)x=0x = 0 で不連続である。なぜなら、limx0+f(x)=1\lim_{x \to 0^+} f(x) = 1 であり、limx0f(x)=1\lim_{x \to 0^-} f(x) = -1 であり、limx0+f(x)limx0f(x)\lim_{x \to 0^+} f(x) \ne \lim_{x \to 0^-} f(x) が成り立つからである。

3. 最終的な答え

逆の命題「f(x)\vert f(x) \vert が連続関数であるとき、f(x)f(x) も連続関数である」は偽である。
反例:
f(x)={1(x0)1(x<0)f(x) = \begin{cases} 1 & (x \ge 0) \\ -1 & (x < 0) \end{cases}
このとき、f(x)=1\vert f(x) \vert = 1 は連続だが、f(x)f(x)x=0x=0 で不連続。

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