与えられた微分方程式 $x'(t) + 5x(t) = e^{-5t}$ を初期条件 $x(0) = 2$ の下で解き、選択肢の中から正しい解を選びます。

解析学微分方程式線形微分方程式積分因子初期条件
2025/7/3

1. 問題の内容

与えられた微分方程式 x(t)+5x(t)=e5tx'(t) + 5x(t) = e^{-5t} を初期条件 x(0)=2x(0) = 2 の下で解き、選択肢の中から正しい解を選びます。

2. 解き方の手順

まず、与えられた微分方程式は1階線形微分方程式なので、積分因子を求めます。積分因子 μ(t)\mu(t) は次のように計算されます。
μ(t)=e5dt=e5t\mu(t) = e^{\int 5 dt} = e^{5t}
次に、微分方程式の両辺に積分因子を掛けます。
e5tx(t)+5e5tx(t)=e5te5te^{5t}x'(t) + 5e^{5t}x(t) = e^{5t}e^{-5t}
左辺は積の微分になるので、
ddt(e5tx(t))=1\frac{d}{dt}(e^{5t}x(t)) = 1
両辺を積分します。
ddt(e5tx(t))dt=1dt\int \frac{d}{dt}(e^{5t}x(t)) dt = \int 1 dt
e5tx(t)=t+Ce^{5t}x(t) = t + C
ここで、CCは積分定数です。x(t)x(t)について解きます。
x(t)=te5t+Ce5tx(t) = te^{-5t} + Ce^{-5t}
次に、初期条件x(0)=2x(0) = 2を用いて積分定数CCを決定します。
x(0)=0e5(0)+Ce5(0)=2x(0) = 0e^{-5(0)} + Ce^{-5(0)} = 2
C=2C = 2
したがって、微分方程式の解は次のようになります。
x(t)=te5t+2e5tx(t) = te^{-5t} + 2e^{-5t}

3. 最終的な答え

x(t)=te5t+2e5tx(t) = te^{-5t} + 2e^{-5t}
選択肢1が正しいです。

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