2つの不等式 $|x+1|<2$ と $|x-2|>k$ をともに満たす整数 $x$ が1個だけ存在するように、定数 $k$ の値の範囲を定め、そのときの整数 $x$ を求める問題です。
2025/7/3
1. 問題の内容
2つの不等式 と をともに満たす整数 が1個だけ存在するように、定数 の値の範囲を定め、そのときの整数 を求める問題です。
2. 解き方の手順
まず、不等式 を解きます。
この不等式を満たす整数 は、 です。
次に、不等式 を考えます。この不等式は、 または と同値です。
したがって、 または となります。
と をともに満たす整数 が1個だけ存在するように の値を定めます。
(i) 整数 が のとき
が を満たすので、 すなわち より です。
は を満たさないので、 すなわち です。
したがって、 であり、 が唯一の整数解となります。
(ii) 整数 が のとき
が を満たすので、 すなわち より です。
は を満たさないので、 すなわち です。
これは矛盾するので、 が唯一の整数解となることはありません。
(iii) 整数 が のとき
が を満たすので、 すなわち より です。
は を満たさないので、 すなわち です。
これは矛盾するので、 が唯一の整数解となることはありません。
したがって、 のとき、整数解は のみです。
3. 最終的な答え
の値の範囲は であり、そのときの整数 は です。