定数 $a$ が与えられたとき、関数 $y = -x^2 - ax + a^2$ ($0 \le x \le 1$) の最大値 $M$ を $a$ で表す問題です。

代数学二次関数最大値場合分け平方完成
2025/7/3

1. 問題の内容

定数 aa が与えられたとき、関数 y=x2ax+a2y = -x^2 - ax + a^2 (0x10 \le x \le 1) の最大値 MMaa で表す問題です。

2. 解き方の手順

まず、与えられた二次関数を平方完成します。
y=x2ax+a2=(x2+ax)+a2=(x+a2)2+a24+a2=(x+a2)2+54a2y = -x^2 -ax + a^2 = -(x^2 + ax) + a^2 = -(x + \frac{a}{2})^2 + \frac{a^2}{4} + a^2 = -(x + \frac{a}{2})^2 + \frac{5}{4}a^2
よって、頂点の座標は (a2,54a2)(-\frac{a}{2}, \frac{5}{4}a^2) となります。
次に、定義域 0x10 \le x \le 1 と頂点の xx 座標 a2-\frac{a}{2} の位置関係によって場合分けを行います。
(i) a20-\frac{a}{2} \le 0 つまり a0a \ge 0 のとき
このとき、頂点は定義域の左側にあります。
もし、a20-\frac{a}{2} \le 0 かつ 0a20 \le -\frac{a}{2} であれば、頂点は定義域の中にあります。
そうでない場合、頂点は定義域の外にあります。
軸は x=a2x = -\frac{a}{2} なので、これは a0a \ge 0 と同値です。
x=0x=0 のとき y=a2y=a^2, x=1x=1 のとき y=1a+a2y = -1 -a + a^2 です。
a2(1a+a2)=a+1>0a^2 - (-1-a+a^2) = a + 1 > 0 (a0a\ge0より) なので、x=0x=0のとき最大値 M=a2M = a^2 となります。
a20-\frac{a}{2} \le 0 かつ a21-\frac{a}{2} \le 1 すなわち、 a2a \ge -2 です。
(ii) a21-\frac{a}{2} \ge 1 つまり a2a \le -2 のとき
頂点は定義域の右側にあります。x=1x=1 で最大値を取り、M=1a+a2M = -1 - a + a^2 となります。
(iii) 0<a2<10 < -\frac{a}{2} < 1 つまり 2<a<0-2 < a < 0 のとき
頂点は定義域の中にあります。頂点で最大値を取り、M=54a2M = \frac{5}{4}a^2 となります。
場合分けをまとめると:
a2a \le -2 のとき M=a2a1M = a^2 - a - 1
2<a<0-2 < a < 0 のとき M=54a2M = \frac{5}{4}a^2
a0a \ge 0 のとき M=a2M = a^2

3. 最終的な答え

$M =
\begin{cases}
a^2 - a - 1 & (a \le -2) \\
\frac{5}{4}a^2 & (-2 < a < 0) \\
a^2 & (a \ge 0)
\end{cases}$

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