$\triangle ABC$ の重心を $G$ とし、$\vec{BA} = \vec{a}$、$\vec{BC} = \vec{c}$ とする。$BP:PA = 2:3$ となる点 $P$ を辺 $AB$ 上にとり、直線 $PG$ と直線 $BC$ が交わる点を $Q$ とするとき、$\vec{BQ}$ を $\vec{c}$ を用いて表せ。

幾何学ベクトル重心三角形線分比
2025/7/3

1. 問題の内容

ABC\triangle ABC の重心を GG とし、BA=a\vec{BA} = \vec{a}BC=c\vec{BC} = \vec{c} とする。BP:PA=2:3BP:PA = 2:3 となる点 PP を辺 ABAB 上にとり、直線 PGPG と直線 BCBC が交わる点を QQ とするとき、BQ\vec{BQ}c\vec{c} を用いて表せ。

2. 解き方の手順

まず、BP=25BA=25a\vec{BP} = \frac{2}{5} \vec{BA} = \frac{2}{5} \vec{a} である。
次に、BG=13(BA+BC+BB)=13(a+c)\vec{BG} = \frac{1}{3} (\vec{BA} + \vec{BC} + \vec{BB}) = \frac{1}{3} (\vec{a} + \vec{c}) である。
AP=35AB=35a\vec{AP} = \frac{3}{5} \vec{AB} = -\frac{3}{5} \vec{a}
BP=APAB=25BA=25a\vec{BP} = \vec{AP} - \vec{AB} = \frac{2}{5} \vec{BA} = \frac{2}{5} \vec{a}
BP=25a\vec{BP} = \frac{2}{5} \vec{a} より
GP=BPBG=25a13(a+c)=(2513)a13c=115a13c\vec{GP} = \vec{BP} - \vec{BG} = \frac{2}{5} \vec{a} - \frac{1}{3}(\vec{a} + \vec{c}) = (\frac{2}{5} - \frac{1}{3}) \vec{a} - \frac{1}{3} \vec{c} = \frac{1}{15} \vec{a} - \frac{1}{3} \vec{c}
QQ は直線 PGPG 上の点なので、ある実数 kk が存在して、
PQ=kPG=k(115a+13c)\vec{PQ} = k \vec{PG} = k (-\frac{1}{15} \vec{a} + \frac{1}{3} \vec{c})
BQ=BP+PQ=25a+k(115a+13c)=(25k15)a+k3c\vec{BQ} = \vec{BP} + \vec{PQ} = \frac{2}{5} \vec{a} + k (-\frac{1}{15} \vec{a} + \frac{1}{3} \vec{c}) = (\frac{2}{5} - \frac{k}{15}) \vec{a} + \frac{k}{3} \vec{c}
QQ は直線 BCBC 上の点なので、BQ=tBC=tc\vec{BQ} = t \vec{BC} = t \vec{c} と表せる。(tt は実数)
したがって、(25k15)a+k3c=tc(\frac{2}{5} - \frac{k}{15}) \vec{a} + \frac{k}{3} \vec{c} = t \vec{c}
a\vec{a}c\vec{c} は一次独立なので、
25k15=0\frac{2}{5} - \frac{k}{15} = 0 かつ k3=t\frac{k}{3} = t
k15=25\frac{k}{15} = \frac{2}{5} より k=6k = 6
t=63=2t = \frac{6}{3} = 2
BQ=2c\vec{BQ} = 2 \vec{c}

3. 最終的な答え

BQ=2c\vec{BQ} = 2\vec{c}

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