確率変数 $X$ が正規分布 $N(0.8, 2^2)$ に従うとき、$P(-1 \le X \le 0.4)$ を求める問題です。 $Y = \frac{X - a}{b}$ とおくと、$Y$ は標準正規分布 $N(0,1)$ に従います。 $-1 \le X \le 0.4$ を $c \le Y \le d$ の形に変形し、$P(-1 \le X \le 0.4) = P(c \le Y \le d) = e$ となるように、$a, b, c, d, e$ の値を求めます。

確率論・統計学確率正規分布確率変数統計
2025/7/4

1. 問題の内容

確率変数 XX が正規分布 N(0.8,22)N(0.8, 2^2) に従うとき、P(1X0.4)P(-1 \le X \le 0.4) を求める問題です。
Y=XabY = \frac{X - a}{b} とおくと、YY は標準正規分布 N(0,1)N(0,1) に従います。 1X0.4-1 \le X \le 0.4cYdc \le Y \le d の形に変形し、P(1X0.4)=P(cYd)=eP(-1 \le X \le 0.4) = P(c \le Y \le d) = e となるように、a,b,c,d,ea, b, c, d, e の値を求めます。

2. 解き方の手順

まず、Y=XabY = \frac{X - a}{b} が標準正規分布 N(0,1)N(0,1) に従うことから、aaXX の平均、 bbXX の標準偏差となることがわかります。
XX は正規分布 N(0.8,22)N(0.8, 2^2) に従うので、平均は 0.80.8、標準偏差は 22 です。
よって、a=0.8a = 0.8, b=2b = 2 となります。
次に、1X0.4-1 \le X \le 0.4YY の不等式に変換します。
Y=X0.82Y = \frac{X - 0.8}{2} なので、
X=1X = -1 のとき、Y=10.82=1.82=0.9Y = \frac{-1 - 0.8}{2} = \frac{-1.8}{2} = -0.9
X=0.4X = 0.4 のとき、Y=0.40.82=0.42=0.2Y = \frac{0.4 - 0.8}{2} = \frac{-0.4}{2} = -0.2
したがって、c=0.9c = -0.9, d=0.2d = -0.2 となります。
最後に、P(1X0.4)=P(0.9Y0.2)P(-1 \le X \le 0.4) = P(-0.9 \le Y \le -0.2) を求めます。
標準正規分布表から、P(Y0.2)=0.4207P(Y \le -0.2) = 0.4207P(Y0.9)=0.1841P(Y \le -0.9) = 0.1841 です。
よって、P(0.9Y0.2)=P(Y0.2)P(Y0.9)=0.42070.1841=0.2366P(-0.9 \le Y \le -0.2) = P(Y \le -0.2) - P(Y \le -0.9) = 0.4207 - 0.1841 = 0.2366
したがって、e=0.2366e = 0.2366 となります。

3. 最終的な答え

a = 0.8
b = 2
c = -0.9
d = -0.2
e = 0.2366

「確率論・統計学」の関連問題

Z社社員の月平均読書量のグラフが与えられている。グラフから、月2冊以上6冊未満の本を読む管理職が24人であるとき、管理職全体の人数を求める。

グラフ割合比率統計
2025/7/4

与えられた表から、1989年から1993年にかけて失業率が最も増加した国を選ぶ問題です。表には日本、アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ、フランスの失業率が1989年から1993年まで記載されています。

データ分析統計失業率比較
2025/7/4

与えられた体重表(A中学校1年男子)から、体重50kg以上の生徒が全体に占める割合を計算し、選択肢の中から最も近い値を選ぶ問題です。

統計度数分布割合パーセント
2025/7/4

袋の中に赤玉が3個、白玉が5個入っている。袋から1個ずつ、合計4個の玉を取り出す。ただし、取り出した玉は元に戻さない。3個目以降に初めて赤玉を取り出す確率を求めよ。

確率期待値場合の数確率の計算
2025/7/3

袋Aには白玉3個と黒玉5個、袋Bには白玉2個と黒玉2個が入っている。まず袋Aから2個を取り出して袋Bに入れ、次に袋Bから2個を取り出して袋Aに戻す。このとき、袋Aの白玉の個数が初めより増加する確率を求...

確率組み合わせ事象の確率条件付き確率
2025/7/3

問題は2つあります。 1. データの分散が25であるとき、標準偏差を求める。

統計分散標準偏差偏差値
2025/7/3

与えられたデータ$\{1, 1, 1, 1, 1\}$の分散を求める問題です。

分散統計データの分析
2025/7/3

A班には大人5人、子供4人、B班には大人4人、子供4人がいます。このとき、大人3人、子供2人を選ぶ方法について、以下の2つの場合についての場合の数を求めます。 (1) A班だけから選ぶ場合。 (2) ...

組み合わせ場合の数二項係数
2025/7/3

赤玉2個、白玉3個、青玉5個が入った袋から、3個の玉を同時に取り出すとき、3個とも同じ色である確率を求めよ。

確率組み合わせ場合の数玉取り出し
2025/7/3

7人を、区別できる2つの部屋A、Bに入れる方法と、区別できない2つの部屋に入れる方法をそれぞれ求める問題です。ただし、それぞれの部屋には少なくとも1人は入るものとします。

組み合わせ場合の数重複組み合わせ
2025/7/3