関数 $f(x) = x^3 + x$ の逆関数 $f^{-1}(x)$ の $x=2$ における微分係数、つまり $(f^{-1})'(2)$ を求める問題です。

解析学逆関数微分微分係数関数の微分
2025/7/4

1. 問題の内容

関数 f(x)=x3+xf(x) = x^3 + x の逆関数 f1(x)f^{-1}(x)x=2x=2 における微分係数、つまり (f1)(2)(f^{-1})'(2) を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、f(x)=x3+xf(x) = x^3 + x の逆関数 f1(x)f^{-1}(x) を直接求めることは難しいので、逆関数の微分公式を利用します。逆関数の微分公式は以下の通りです。
(f1)(x)=1f(f1(x))(f^{-1})'(x) = \frac{1}{f'(f^{-1}(x))}
この公式を使って、(f1)(2)(f^{-1})'(2) を求めることを考えます。
まず、f1(2)f^{-1}(2) の値を求めます。これは、f(a)=2f(a) = 2 となる aa を求めることと同じです。つまり、
a3+a=2a^3 + a = 2
となる aa を探します。a=1a=1 を代入すると、
13+1=1+1=21^3 + 1 = 1 + 1 = 2
となるので、a=1a=1 が解の一つです。したがって、f1(2)=1f^{-1}(2) = 1 です。
次に、f(x)f'(x) を求めます。
f(x)=x3+xf(x) = x^3 + x より、
f(x)=3x2+1f'(x) = 3x^2 + 1
となります。
そして、f(f1(2))f'(f^{-1}(2)) を求めます。f1(2)=1f^{-1}(2) = 1 なので、
f(f1(2))=f(1)=3(1)2+1=3+1=4f'(f^{-1}(2)) = f'(1) = 3(1)^2 + 1 = 3 + 1 = 4
となります。
最後に、逆関数の微分公式を使って、(f1)(2)(f^{-1})'(2) を求めます。
(f1)(2)=1f(f1(2))=14(f^{-1})'(2) = \frac{1}{f'(f^{-1}(2))} = \frac{1}{4}

3. 最終的な答え

(f1)(2)=14(f^{-1})'(2) = \frac{1}{4}

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