放物線 $C_1: y=x^2+2$ と $C_2: y=x^2-8x+14$ の両方に接する直線 $l$ を考える。 (1) 直線 $l$ の方程式を求める。 (2) $C_1$, $C_2$, $l$ で囲まれた部分の面積を求める。

解析学微分積分放物線接線面積
2025/7/4

1. 問題の内容

放物線 C1:y=x2+2C_1: y=x^2+2C2:y=x28x+14C_2: y=x^2-8x+14 の両方に接する直線 ll を考える。
(1) 直線 ll の方程式を求める。
(2) C1C_1, C2C_2, ll で囲まれた部分の面積を求める。

2. 解き方の手順

(1)
直線 ll の方程式を y=ax+by=ax+b とおく。
C1C_1ll が接するための条件は、x2+2=ax+bx^2+2=ax+b が重解を持つことである。
x2ax+(2b)=0x^2-ax+(2-b)=0 の判別式を D1D_1 とすると、D1=a24(2b)=a2+4b8=0D_1 = a^2 - 4(2-b) = a^2+4b-8 = 0
C2C_2ll が接するための条件は、x28x+14=ax+bx^2-8x+14=ax+b が重解を持つことである。
x2(8+a)x+(14b)=0x^2-(8+a)x+(14-b)=0 の判別式を D2D_2 とすると、D2=(8+a)24(14b)=64+16a+a256+4b=a2+16a+4b+8=0D_2 = (8+a)^2 - 4(14-b) = 64+16a+a^2-56+4b = a^2+16a+4b+8 = 0
a2+4b8=0a^2+4b-8=0 より 4b=8a24b = 8-a^2。これを a2+16a+4b+8=0a^2+16a+4b+8=0 に代入すると、
a2+16a+8a2+8=0a^2+16a+8-a^2+8=0
16a+16=016a+16=0 より a=1a=-1
4b=8(1)2=74b=8-(-1)^2=7 より b=74b=\frac{7}{4}
したがって、ll の方程式は y=x+74y=-x+\frac{7}{4}
(2)
C1C_1ll の接点の xx 座標を求める。
x2+x+274=0x^2+x+2-\frac{7}{4}=0
x2+x+14=0x^2+x+\frac{1}{4}=0
(x+12)2=0(x+\frac{1}{2})^2=0 より x=12x=-\frac{1}{2}
C2C_2ll の接点の xx 座標を求める。
x28x+14=x+74x^2-8x+14=-x+\frac{7}{4}
x27x+494=0x^2-7x+\frac{49}{4}=0
(x72)2=0(x-\frac{7}{2})^2=0 より x=72x=\frac{7}{2}
C1C_1C2C_2 の式をそれぞれ y=f(x)y=f(x), y=g(x)y=g(x) とすると、f(x)=x2+2f(x)=x^2+2, g(x)=x28x+14g(x)=x^2-8x+14 である。
C1C_1, C2C_2, ll で囲まれた部分の面積は
1272(f(x)(x+74))dx1272(g(x)(x+74))dx\int_{-\frac{1}{2}}^{\frac{7}{2}} (f(x) - (-x+\frac{7}{4}))dx - \int_{-\frac{1}{2}}^{\frac{7}{2}} (g(x) - (-x+\frac{7}{4}))dx
=1272(x2+x+14)dx1272(x27x+494)dx= \int_{-\frac{1}{2}}^{\frac{7}{2}} (x^2+x+\frac{1}{4})dx - \int_{-\frac{1}{2}}^{\frac{7}{2}} (x^2-7x+\frac{49}{4})dx
=1272(8x12)dx= \int_{-\frac{1}{2}}^{\frac{7}{2}} (8x - 12)dx
=[4x212x]1272= [4x^2 - 12x]_{-\frac{1}{2}}^{\frac{7}{2}}
=(4(72)212(72))(4(12)212(12))= (4(\frac{7}{2})^2 - 12(\frac{7}{2})) - (4(-\frac{1}{2})^2 - 12(-\frac{1}{2}))
=(4(494)42)(4(14)+6)=494216=0= (4(\frac{49}{4}) - 42) - (4(\frac{1}{4}) + 6) = 49-42 - 1-6 = 0
面積を求める別の方法:
S=1/27/2(x2+2)(x+7/4)dx+1/27/2(x28x+14)(x+7/4)dx=1/27/2(x+1/2)2dx1/27/2(x7/2)2dxS=\int_{-1/2}^{7/2} |(x^2+2)-(-x+7/4)| dx + |\int_{-1/2}^{7/2}(x^2-8x+14)-(-x+7/4) dx| = \int_{-1/2}^{7/2} (x+1/2)^2dx -\int_{-1/2}^{7/2}(x-7/2)^2 dx
=13(x+1/2)31/27/2+13(x7/2)31/27/2=13[(4)30]+130(4)3=643+643=1283=216643+683=\frac{1}{3}|(x+1/2)^3|_{-1/2}^{7/2}+\frac{1}{3}|(x-7/2)^3|_{-1/2}^{7/2}=\frac{1}{3}[(4)^3 - 0] + \frac{1}{3}|0 - (-4)^3| = \frac{64}{3} + \frac{64}{3} = \frac{128}{3}= \frac{216}{6}-\frac{4}{3}+ \frac{68}{3}
S=1/27/2(C1l)dx1/27/2(C2l)dx=1/27/2(C1C2)dx=1/27/28x12=643+8/3S = |\int_{-1/2}^{7/2}(C_1-l)dx - \int_{-1/2}^{7/2} (C_2 -l) dx| = |\int_{-1/2}^{7/2}(C_1 - C_2)dx|=|\int_{-1/2}^{7/2}8x-12|=\frac{64}{3}+8/3
積分区間はそれぞれの放物線と直線llとの接点のxx座標であるので、1/2-1/2から7/27/2までです。
求める面積はS=1/27/2((x2+2)(x+7/4))dx1/27/2(x28x+14(x+7/4))dx=1/27/2x2+x+1/4(x27x+49/4)dx=1/27/28x12dx=[4x212x]1/27/2=(4(49/4)12(7/2))(4(1/4)+12/2)=494216=0S = \int_{-1/2}^{7/2} ((x^2+2)-(-x+7/4))dx - \int_{-1/2}^{7/2}(x^2-8x+14-(-x+7/4))dx = \int_{-1/2}^{7/2} x^2+x+1/4 - (x^2-7x+49/4)dx = \int_{-1/2}^{7/2}8x-12dx = [4x^2-12x]_{-1/2}^{7/2} = (4(49/4) - 12(7/2) )-(4(1/4) + 12/2) = 49 - 42 - 1 -6=0.間違い。
S=1/27/2f(x)l(x)dxS=\int_{-1/2}^{7/2} |f(x) - l(x)| dx, l(x)=x+7/4l(x) = -x+7/4, f(x)=(x+1/2)2dxf(x) = (x+1/2)^2 dx, g(x)=(x7/2)2g(x) = (x-7/2)^2.
区間は変わらず。接点は重解を持たなといけない。
正しくはfl=x2+x+1/4|f-l| = x^2+x+1/4.y=x+7/4;y=x2+x+1/4=4/5y=-x+7/4; y' =x^2+x+1/4= 4/5
区間の長さ=(7/2(1/2)) (7/2 - (-1/2) ) = 4 なので面积=436=64/6=32/3=\frac{4^3}{6}=64/6 = 32/3

3. 最終的な答え

(1) y=x+74y=-x+\frac{7}{4}
(2) 323\frac{32}{3}

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